通貨の興亡―円、ドル、ユーロ、人民元の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120036088
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0033

出版社内容情報

ドル暴落はあるのか、ユーロはどこまで値上がりするか、人民元はどう改革されるのか。ユーロの歴史から「アジア通貨」への道も探る。

目次

第1章 円と、ドル、ユーロ、人民元に、いま何が起こっているのか
第2章 ポンドの興隆と凋落
第3章 ドルの時代とその行方
第4章 ヨーロッパ統合から、ついにユーロの誕生へ
第5章 東アジア共通通貨の必要性
第6章 世界共通通貨は誕生するか

著者等紹介

黒田東彦[クロダハルヒコ]
アジア開発銀行総裁。1944年福岡県生まれ。67年東京大学法学部卒業。同年大蔵省(現、財務省)入省。71年イギリス・オックスフォード大学経済学修士。75~78年国際通貨基金、87年国際金融局国際機構課長、92年副財務官、94年国際金融局審議官、95年国際金融局次長、96年財政金融研究所長、97年国際金融局長などを経て、99年から2003年まで財務官。同年内閣官房参与、一橋大学大学院経済研究科教授。2005年2月より現職
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感想・レビュー

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中島直人

8
結論を東アジア共通通貨にもって行こうとする意図が明確で、分かりやすい。著者自身、一般向けと書いている通り、難しい分析も数式も出てこない。なので、読んでて刺激はなく、少し物足りない感じ。また、日銀総裁としての政策は、国際通貨ドルを武器に好き放題やっている米国から、少しでも主導権を取り戻そうとしているのではないかと感じたが、どうでしょう?2014/11/22

手押し戦車

7
悪貨が良貨を駆逐するグレシャムの法則。固定レートで交換される二つの通過、準備資産があり人は価値の高いのを保有し低い物を使い良貨は貯蓄される悪貨が流通する。人間の本質が出る。世界の言語が数百あるが国際言語が一つ成立すると便利になるが通貨の種類が減ると意味がなくなって来る。世界単一通貨は通貨は為替リスクが無くなり市場が統一されるが地域で生産されてる商品に対する問題が起きた場合経済の対策を為替レートで調整出来ない。お金は本来、金本位制で有り各国が通貨を作りすぎると投資バブルで人気通貨が残り今のEUになる2014/08/31

しんたろう

1
2005年2月出版なのでやはり古すぎ。ユーロの導入成功、中国元の台頭時期だが、今の矛盾と混乱は全く懸念されていない。博学だが常識的な分析と予想はお上サイドの公式見解としてはしょうがない?2013/05/09

はるこ

0
所々に口語口調が残っており、また内容も比較的分かりやすく、経済の本ではあるが非常に読みやすかった。ドル、ユーロ、円の歴史や、政治との関連についても詳しく書かれており、バブル経済はなぜ起こったのかということやなぜ国際通貨がポンドからドルに変わったのかということも理解できた。この本が書かれたのが2004年であるため、ユーロの将来性についてかなり前向きに評価されている。筆者はユーロの様に東アジアにも共同通貨を作れる、そして最終的には世界共同通貨を作ることで世界経済がより発展するということを主張している。2012/09/24

Kosukekeke

0
会社の研修課題図書。通貨がグローバルであるということの意味、ドルとその他の決定的な違いが分かる。これを読んだ後に、ロンドンで人民元建債券発行のニュースがあったのは感慨深い。2012/04/14

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