出版社内容情報
ベストセラー『電車男』は、これまでの「純愛もの」とどう違うのか。“ネタ化”をキーワードに、匿名掲示板に展開するテクストを読み解く。
内容説明
匿名掲示板「2ちゃんねる」が生んだ“今世紀最強の純愛物語”(?)には、現代を読み解く鍵が隠されていた―。
目次
第1章 『電車男』を生んだ「2ちゃんねる」(「過去ログ」が文芸書に;読みやすいし、分かりやすい ほか)
第2章 『電車男』と純愛(「純愛」とは?;恋愛弱者 ほか)
第3章 電車男は存在しなかった?―真偽論争(本当かウソか;フィクションとして読む ほか)
第4章 『電車男』と“ネタ”のゆらぎ(「ネタ」の意味;真偽基準への不信感 ほか)
第5章 『電車男』は二度楽しめる(映像化の話も;自分の感覚だけで読む ほか)
著者等紹介
鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年山形県生まれ。法政大学文学部卒。フリーの文筆家。音楽、ネット掲示板、占いなどを一つのメディアと見なし、私批評を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まっち
1
とばし読み。2005年刊行。いまさら読む価値は特になし。安易な日本文化論はいかがと思うが、それも「ネタ」と捉えておけばいいか。2016/02/18
hiratax
0
(2005)「電車男」をマクラにしたネット論。テクノロジーが進化しても、ネット社会は村社会と変わらないといった指摘があったような。2005/04/27
カンパネルラ
0
ネット小説と云うべき「電車男」を分析する。2chの実体、その他、ネタとしての虚飾性とか、かなり突っ込んで面白く書いている。削除された部分とか、実際の2chでどうなってるとかネットを含めて見ると特に面白いし、かつて、話題になったらしい「JOY祭り」ってのも面白かった2005/06/12
鑑真@本の虫
0
つまり、人生はネタなんだと? お笑い芸人みたいな考えだね。2011/03/20
臓物ちゃん
0
生きる事すべてはネタ。2012/06/04