出版社内容情報
がんばらないで、ゆるゆると、備えもなく、憂いもなく――『ぼくが医者をやめた理由(わけ)』のドクターナガイ、最後のエッセイ集。
内容説明
年の半分は船の上。大好きな仲間とお酒、楽しい嬉しい数々のことと、少しの仕事…作家で医師の永井明が長い航海に出る直前まで書きつづけた「のー天気ドクターのしんどくない日々」。
目次
「ふと、思い立って」の旅
せっかち下戸の旅行好き
ワインが結ぶオカナガンと甲州
函館発新宿行き夜間フライト
船酔いする前、酒に酔え、恋に酔え
インド洋で血を吐くと
モーレア島での体力テスト
太宰府の梅見酒
バングラデシュの結婚式
座間味島の悦楽〔ほか〕
著者等紹介
永井明[ナガイアキラ]
1947年広島県生まれ。東京医科大学卒業。モントリオール大学国際ストレス研究所所員、神奈川県立病院医長を経て、82年より医療ジャーナリスト・作家として活動。98年より、水産庁調査船「開洋丸」、「照洋丸」、水産大学校練習船「耕洋丸」に船医として乗船。シップドクターとしての著作『あやしい船医、南太平洋をゆく』(角川書店)もある。2004年7月7日逝去
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感想・レビュー
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岩井 靖
3
前に「ぼくが医者をやめた理由」などを読んだことがあって、図書館でたまたま目にとまったので読んでみました。途中まで読んで、まああまり心に残るものでもないなと思っていました。ところが巻末の著者紹介のところに2004年逝去と書いてあるじゃありませんか。びっくりしました。まだ60前だったのに。調べてみると肝臓癌だったらしいのです。そしてすべての癌治療を拒否して亡くなったそうです。それを知ってからこれを読んでみると、一つ一つのお話が重みをもってわたしの心に突き刺さりました。「人間、元気なうちに楽しまなければねーー」2012/03/01
気になる脂肪
0
作者は沖縄でのダイビングが好きだったのか。どこかのポイントで会っていたら嬉しい。 終盤に「死」の話が増える印象。切ない。 途中に心臓バイパスの論文を読む記述が。医龍ファンなのでにやけた。2014/11/30