内容説明
聖母マリアと弱者の救済者として信仰を集めるリタを基軸に、ジャンヌ・ダルク、マザー・テレサなど中世から近現代までの聖女の生涯と奇跡を分析、受容の変遷から人々の癒しの構造を解明する。
目次
聖女の意味するもの
第1部 聖母マリア(聖母マリアの生涯;「聖処女」信仰の話―聖マリア・ゴレッティ、福女ラウラ・ビクーニャ;近現代の聖母信仰―パリ、ルルド、ファティマ、メジュゴリエ、秋田、ナジュ)
第2部 聖女リタ(聖女リタの生涯;腐らぬ遺体の話;聖痕の話;桜型の聖女と薔薇型の聖女―ジャンヌ・ダルク、リジューの聖テレーズ、マザー・テレサ、シスター・エマニュエル)
第3部 巡礼(ルルドで考えたこと;カスシアで考えたこと―聖女リタを訪ねて)
聖女の条件
著者等紹介
竹下節子[タケシタセツコ]
比較文化史家・バロック音楽奏者。フランス在住
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感想・レビュー
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優希
70
キリスト教における「聖女」の考察です。聖女の存在意義について、聖人とは何か、聖女マリアとは何かということに触れながら迫ろうとしていました。時勢や価値観の変化により、信仰そのものは影響を受け、「聖女の条件」が変容していく様を分かりやすく説いています。聖女にまつわる諸説を取り上げながら、キリスト教史、思想史、文化史方面から断片的な者を体系化し、聖女信仰の根本を語っているのが興味深かったです。様々な要因と現代の多様性から現代の聖女信仰は形式上の存在にすらなり得る危険性もあるのかもしれません。2015/10/24
みどり
12
月に一度、畑違いの本を読んでいる。腐らない遺体の聖女、ベルナデッタが描かれた絵画を見たことがあってやーっと知りたかったこと知識がつながった感じ。聖女って死んだ後に認定されるものらしい。聖女リタの話は、イエスの冠の棘が刺さってしまって額に傷ができて、そこから腐臭するということだった。それは、イエスのどんな思し召しなの?と謎だった。2023/02/16
SKH
6
「聖女」考察。2015/01/31
鳩羽
0
キリスト教における聖女の存在する意味に、聖人とは何か聖母マリアとは何かということに触れながら迫ろうとする本。聖女を薔薇型と桜型に分けたりするのは面白いけど、全体的によく分からない感が残った。読物としても面白くて、時々自己啓発っぽい内容になるのを避けようとするかのように、奇跡を分析してみたりしてました。2010/09/27
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- 和書
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