出版社内容情報
現役の財務局長が、戦後日本の成功シナリオが崩れ去った原因を究明し、今後の金融のあるべき姿を描く。
内容説明
平成デフレの原因は1930年代金融モデルの崩壊にある。では、21世紀の新しい金融レジームとは?行政の現場感覚に裏付けられた貴重な提言。
目次
第1章 平成の金融危機と「一九三〇年代モデル」の崩壊
第2章 会計ビッグバンが金融と経済に及ぼすインパクト
第3章 日本における金融の「一九三〇年代モデル」の成立
第4章 日本の「三〇年代モデル」の崩壊と経済の不安定化
第5章 金融システムと経済および金融の安定
第6章 アメリカの「一九三〇年代モデル」の成立、変質、そして崩壊
第7章 金融の自由化・グローバル化と二一世紀型金融レジームへの展望
著者等紹介
内藤純一[ナイトウジュンイチ]
財務省東海財務局長。1951年兵庫県生まれ。1975年東京大学経済学部卒業、同年大蔵省(現財務省)入省。在エジプト、在英国日本大使館勤務などを経て、大蔵省証券局公社債市場室長、銀行局調査課長、同局銀行課長、大蔵省金融企画局参事官(開示制度担当)、同局企画課長など、金融・証券行政を担当した後、01~03年名古屋大学大学院経済学研究科教授(専門は金融システム論と金融政策論)、03年7月より財務省大臣官房審議官(経済政策・経済分析担当)、04年2月より現職
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