内容説明
本書は或る意味で大胆な作品である。四十五歳の女性を主人公にして、一人称で男の作家が書く。これは畏れ多いことだ。十分に分かっていたが、恋愛小説を男の側から描いているのならば、一度は女性の立場に立った長編小説を書いてみるべきだ、と真摯な気持ちで挑戦したのである。男性作家がここまで迫った女ごころ。弥生、45歳。枯れるには早すぎる。意欲満々の恋愛小説。
著者等紹介
藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年、福井県生まれ。早稲田大学中退。パリのエール・フランス勤務を経て帰国、作家活動に入る。86年に『野望のラビリンス』で小説デビューの後、ミステリー、ハードボイルドの作品を次つぎに発表し、95年『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞受賞。その後『樹下の想い』で恋愛小説に新境地を拓き、99年『求愛』で島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で直木賞受賞
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