物語 ユダヤ人の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120034824
  • NDC分類 228.5
  • Cコード C0022

内容説明

ユダヤ人はどこから来たのか?彼らはどうして故国を離れたのか?かれらはどこに向かったのか?何世紀にもわたる離散の間、どのようにしてアイデンティティを保持してきたのか?どうして彼らは他国の人々から嫌われ、その歴史が追放と剥奪の連続となったのか?近代化は彼らにどのような影響を与えたのか?誇り高い民族的アイデンティティと繁栄する故国は現代のユダヤ人をどのように変えたのか?本書はともすれば一方的な内容になりがちなテーマを普遍的、一般的に書いた通史である。

目次

第1章 古代イスラエル人の起源とその王国(紀元前一二二〇年以前から紀元前五八七年まで)
第2章 ユダヤの地とディアスポラの起源(紀元前五八七年から紀元七〇年まで)
第3章 ローマ帝国下のパレスチナとササン朝ペルシアのバビロニア(紀元七〇年から六三二年まで)
第4章 イスラム社会におけるユダヤ人/イスラムの勃興と中世の終わりまで(六三二年から一五〇〇年まで)
第5章 中世キリスト教ヨーロッパ社会におけるユダヤ人(九世紀から一五〇〇年まで)
第6章 オスマン帝国と中東におけるユダヤ人(一四五三年から一九四八年まで)
第7章 西ヨーロッパのユダヤ人(一五〇〇年から一九〇〇年まで)
第8章 東ヨーロッパとアメリカ合衆国のユダヤ人(一七七〇年から一九四〇年まで)
第9章 ホロコースト
第10章 シオニズムとイスラエル建国
第11章 一九四八年以降のユダヤ人
あとがき ユダヤ人の今後の展望

著者等紹介

シェインドリン,レイモンド・P.[シェインドリン,レイモンドP.][Scheindlin,Raymond P.]
アメリカ・ユダヤ神学校教授兼シャロン・シュピーゲル中世ヘブライ文学研究所理事。雑誌『イスラム=ユダヤ関係研究』編集委員。アメリカ、フィラデルフィア生まれ。ペンシルバニア大学で東洋学を専攻した後、コロンビア大学でアラビア文学を学んだ。コロンビア大学ではアラビア文学、中でもスペインにおける中世アラビアの詩文学を研究し学位を取るとともに、その論文は書籍として出版された。またアメリカ・ユダヤ神学校においてラビの資格も取得している。1986年、イスラム支配下中世スペインにおける一般の人々の日常生活を歌った詩や散文を集めた『WINE,WOMEN AND DEATH,Medieval Hebrew Poems on the Good Life』を刊行。1991年に同じ時期の宗教詩を集めた『Gazelle:Medieval Hebrew Poems on God,Israel,and the Soul』を刊行。1998年に旧約聖書ヨブ記の中の詩に焦点を当てた『The Book of Job』と『A Short History of The Jewish People』を刊行

高木圭[タカギケイ]
翻訳家。慶応義塾大学卒。出版社勤務を経て主にビジネス、教育、歴史関係の雑誌、書籍の翻訳に従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

255
中々ユダヤ人全体の歴史を書くのって難しいのか、内容もかなり濃く1度には読み切れない。もう少し時間を置いてちょくちょく読んでいきたい。2016/06/28

ねね

18
そもそも世界史を選択してなくて、知識ほぼゼロから読んだのですが大変わかりやすかったです。紀元前から数千年遡る歴史を持ちながら、永い年月を通じて繁栄の時は僅かで、国を持たない流浪の民として過ごしてきた歴史。特にナチスとの戦い(というより一方的な虐殺)は、実際のこととして考えると悍ましくて苦しくなりました。ずっと、何でユダヤ人はそんなに迫害されるのか?と不思議に思ってましたが、理由…というのではないけど、原因となった部分やその理不尽さ、国が無い事の脆弱さというものが解った気がしました。2016/01/26

塩崎ツトム

4
ユダヤ人の歴史がことごとく虐殺の歴史である点がおそろしい。(もちろん被害者側)特にそれが大体外国からの侵略者によって引き起こされるんじゃなくって、疑心暗鬼や嫉妬にかられた隣の住民の手によってそれらが行われているところ!国土が存在しないって、こういうことなんだな……。2015/10/22

takao

2
とてもわかりすく、いい本。2017/05/17

むとうさん

2
しばらくテーマ読書としてユダヤ人・ユダヤ教あたりを追いかける。紀元前に「イスラエル」が崩壊してから、再びユダヤ人がイスラエルに戻るまで。その過程は、支配者層の枠組みにどういう形でうまく組み込まれていくかの奮闘の歴史でもあり。他者に寛容なのは、その枠組みが安定して、あるいは好調な時だけなのだというのは歴史の常でもあるか。今はアラブ諸国との問題が目立つけれど、歴史的には意外とイスラムと相性が良かったり。パレスチナ問題はデリケートだけど、支配の正当性とか根拠という国家の根幹を問う問題でもある。2012/02/01

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