内容説明
ユダヤ人はどこから来たのか?彼らはどうして故国を離れたのか?かれらはどこに向かったのか?何世紀にもわたる離散の間、どのようにしてアイデンティティを保持してきたのか?どうして彼らは他国の人々から嫌われ、その歴史が追放と剥奪の連続となったのか?近代化は彼らにどのような影響を与えたのか?誇り高い民族的アイデンティティと繁栄する故国は現代のユダヤ人をどのように変えたのか?本書はともすれば一方的な内容になりがちなテーマを普遍的、一般的に書いた通史である。
目次
第1章 古代イスラエル人の起源とその王国(紀元前一二二〇年以前から紀元前五八七年まで)
第2章 ユダヤの地とディアスポラの起源(紀元前五八七年から紀元七〇年まで)
第3章 ローマ帝国下のパレスチナとササン朝ペルシアのバビロニア(紀元七〇年から六三二年まで)
第4章 イスラム社会におけるユダヤ人/イスラムの勃興と中世の終わりまで(六三二年から一五〇〇年まで)
第5章 中世キリスト教ヨーロッパ社会におけるユダヤ人(九世紀から一五〇〇年まで)
第6章 オスマン帝国と中東におけるユダヤ人(一四五三年から一九四八年まで)
第7章 西ヨーロッパのユダヤ人(一五〇〇年から一九〇〇年まで)
第8章 東ヨーロッパとアメリカ合衆国のユダヤ人(一七七〇年から一九四〇年まで)
第9章 ホロコースト
第10章 シオニズムとイスラエル建国
第11章 一九四八年以降のユダヤ人
あとがき ユダヤ人の今後の展望
著者等紹介
シェインドリン,レイモンド・P.[シェインドリン,レイモンドP.][Scheindlin,Raymond P.]
アメリカ・ユダヤ神学校教授兼シャロン・シュピーゲル中世ヘブライ文学研究所理事。雑誌『イスラム=ユダヤ関係研究』編集委員。アメリカ、フィラデルフィア生まれ。ペンシルバニア大学で東洋学を専攻した後、コロンビア大学でアラビア文学を学んだ。コロンビア大学ではアラビア文学、中でもスペインにおける中世アラビアの詩文学を研究し学位を取るとともに、その論文は書籍として出版された。またアメリカ・ユダヤ神学校においてラビの資格も取得している。1986年、イスラム支配下中世スペインにおける一般の人々の日常生活を歌った詩や散文を集めた『WINE,WOMEN AND DEATH,Medieval Hebrew Poems on the Good Life』を刊行。1991年に同じ時期の宗教詩を集めた『Gazelle:Medieval Hebrew Poems on God,Israel,and the Soul』を刊行。1998年に旧約聖書ヨブ記の中の詩に焦点を当てた『The Book of Job』と『A Short History of The Jewish People』を刊行
高木圭[タカギケイ]
翻訳家。慶応義塾大学卒。出版社勤務を経て主にビジネス、教育、歴史関係の雑誌、書籍の翻訳に従事
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感想・レビュー
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