口伝解禁 近松門左衛門の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120034671
  • NDC分類 912.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

赤穂義士との絆は? スペインとの関係は? 三百年にわたって秘かに伝えられた実像を九代目が明かす。

内容説明

三百年の禁を破って九代目が明かす近松家の謎。

目次

第1章 出生地と青年期の謎(生誕三百五十年を機に公開を決意;真実は「越前生まれ」に落着 ほか)
第2章 歴史から抜け落ちた十年(鍵を握っていた赤穂塩;大石良雄との再会が発端となる ほか)
第3章 「近松」は筆名にあらず(生まれは「杉森」育ちは「近松」;筆名・通称・号に隠された裏意 ほか)
第4章 劇作家「門左衛門」の軌跡(処女作『世継曽我』が好評を博す;新境地を開いた『出世景清』 ほか)
第5章 門左没後の近松家(「尊皇」と「公界往来」の生涯;門左没後の京都近松家 ほか)

著者等紹介

近松洋男[チカマツヒロオ]
大正13(1924)年、京都に生まれる。京都大学農学士、法学士、文学部旧制大学院言語学修了、スペイン・ナバラ大学文哲学部ロマニカ博士課程修了。京都外国語大学教授、天理大学教授を歴任。京都外国語大学名誉教授、メキシコ・グアダラハラ自治大学名誉教授。1981年スペイン文化勲章・アルフォンソ十世賢王勲章、受章。1997年イサベル・カトリカ最高勲章受章。欧米研究者寮「近松ハウス」ディレクター
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感想・レビュー

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kinta

2
口伝である部分と、そこから導き出されたエビデンスという名の資料から見える推察と、研究されている部分の境目のアワイの部分を熱意で補う。家で聞いている門左衛門との世間の見え方のギャップを埋めていこうという感じが強く印象に残った。そして、元禄という時代はまだまだ江戸初期の政治の残滓が残っていたんだ、ということを痛感。公界の研究は明るみにならない可能性も大なので、門左衛門の結果で推測する結果しかないが。それにしても赤穂の塩の道かあ…某北方さんちの本を頭がかすめたが、時代を鑑みればありか。虚実揃って考えさせられた。2024/02/21

ポン・ザ・フラグメント

2
口伝されてるものはしょうがないじゃん。衝撃的な内容だが、どう衝撃を受ければいいのかよくわからない。どこまでが口伝されていたことで、どこからが著者の発見なのか。近松門左衛門がスペイン戯曲の影響を受けているというのは、著者の発見である。残留した伴天連からスペイン語を習ったというのも、著者の発見かな。若き日の門左衛門が禁裏御用で全国に反体制の塩流通ネットワークを構築していたってことはどうですかね? 何だか著者は北方『水滸伝』の影響を受けているような気がするんだけど、勘繰りすぎかな。2016/09/20

かばんもち

2
近松の子孫である作者により、近松のあまり知られていない恵観の逝去から世継曽我上演までの、おおよそ10年が書かれている。近松がいかにして芸能の道をたどったかがわかる。ただ、裏付けされた論証が無いので事実であったかはわからない。真実ではあるかもしれませんが・・・。2014/06/18

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