内容説明
私が「その人」に会いたいと思ったのは、向田邦子にとって「その人」が、晩年の恋の相手だといわれていたからだった。―秘められた“最後の恋”が今、語られる。
目次
第1章 見合いはどうして壊れたのか―「冬の運動会」に隠されたもの
第2章 「針女」と有吉佐和子の影響―「あ・うん」はいかに成立したのか
第3章 向田邦子の“エロス”表現
第4章 “弟”たちとの戦い―“男社会”をいかに生きるか
第5章 “最後の恋”をめぐって―十六年目の短い告白
著者等紹介
小林竜雄[コバヤシタツオ]
脚本家、文芸評論家。1952年東京生まれ。早稲田大学文学部在学中より雑誌等に映画のコラムを執筆。78年、脚本『もっとしなやかに、もっとしたたかに』で第四回城戸賞に準入賞し、翌年、にっかつで映画化(藤田敏八監督)される。以後、脚本家として活躍。主な映画作品に「もう頬づえはつかない」「ホワイト・ラブ」「マイ・ロード」、テレビ作品には「オトコの居場所」「胸さわぐ苺たち」「乳房再建」「父と娘の事件簿」等がある
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