内容説明
祇園社神灯目付役・植松頼助は、相役の孫市や後見人の村国惣十郎に助けられながら京の町の警固にもあたり、洛中を騒がす奇妙な出来事を次々と解決している。町歩きの途中頼助は、芝居小屋で雑役夫として舞台の拍子木を打っている初老の男・正蔵に会い、人から蔑まれながらも、もの哀しげに拍子を口ずさむ彼に興味を抱き、なにくれとなく世話をやく。後日、正蔵のもとを訪れた孫市は死病に取りつかれ、床についている彼から、死ぬ前に成し遂げたいことがあると意外な願いを打ち明けられるが…。祇園社の神灯目付役が人情味あふれる裁量を示す好評シリーズ第二弾。書下ろし連作四篇を収録。
著者等紹介
沢田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)愛知県に生まれる。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家生活に入る
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感想・レビュー
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non
2
どのお話もまるく収まるのがいい。2016/04/15
トミーでトンコでミミ
0
やっぱり時々出てくる状況説明を登場人物の台詞で表すのが苦手でした。2015/10/02
星落秋風五丈原
0
本作は京都祇園社の神灯目付役を主人公にした 「祇園社 神灯事件簿」シリーズの2作目。 今回の主な登場人物は、公家の庶子として生まれた植松頼助と、 かつて頼助の義母に依頼されて彼を殺そうとし、失敗して盲目となった 村国惣十郎、そして頼助に思いを寄せるうず女達。 神灯目付役とは黒い塗り笠に渋紙色の面垂れを下げ黒装束で 灯のチェックをする人達の事。チェックするのは夜なので、 自然、夜の治安にも関わり、そこに事件に遭遇する機会ができる、と いうわけ。澤田作品では一番 フットワークが軽くお転婆なヒロインうず女。2004/08/17
mitsuru1
0
シリーズ第二弾 面白い。2009/02/16