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彼はぼくの恋人だった

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784488013288
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ぼくはからだの弱い、父に去られた、本ばかり読む少年だった。演劇に興味を引かれ、実らない恋もした高校時代を過ごし、ジョージア州アセンズ、彼の住む町のカレッジに入学する。恋人との出会いは、ぼくの内なる世界、未知なるセレブリティの世界との出合いでもあった―彼の音楽が響く。世界中いたるところで静かな熱狂をまきおこした純粋なる愛のかたち。作者の実体験をもとにした、世界的ロック・スターとの禁断の愛の物語。

著者等紹介

マーティン,ダグラス・A.[マーティン,ダグラスA.][Martin,Douglas A.]
1973年、ヴァージニア生まれ、ジョージア育ち。詩人・劇作家として活動をはじめ、2冊の詩集を出してのち小説家となる。『彼はぼくの恋人だった』は初めての長編小説であり、アメリカ図書館協会のGLBTブック賞にノミネートされ、『タイムズ文芸付録』紙でインターナショナル・ブック・オブ・ザ・イヤーに挙げられた。また、フランクフルト・バレエ団とフォーサイス・カンパニーのマルチメディア作品Kammer/Kammer(2001)で翻案されている。現在ニューヨーク在住

中川五郎[ナカガワゴロウ]
1949年、大阪生まれ。ミュージシャン、音楽評論家、翻訳や小説執筆など、様々な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セレーナ

5
私小説。詩のような散文のような、舞台で登場人物が独白してるようなリズムのある文体。ゲイだから世間体で堂々とだして貰える恋人じゃないから苦しいとこもあるけど、そもそも愛を信じ切れてないから苦しいんじゃないかと思った。苦しいながらも息子に仕送りする母…そこに愛は感じつつも信じ切れない…そんな感じがした。2023/10/28

tellme0112

1
詩のような、ブログのような、映画のような…。映像でみたくなった。生きづらさと疎外感、孤独がたまらない。恋人と一緒にいるときでさえそこに安寧はない。子ども時代の回想で、妹は欲しいものを欲しいと表現でき、実際に手に入れても誰からも文句は言われないない、だから妹は不安に脅えることはない、…とあったのが痛々しかった。今も、そして自分の近くで、同じ苦しい思いをしている子どもがいるかも、と思った。2012/10/10

彩也

1
平凡な大学生(作者)と有名なロックスターとの恋を描いた私小説。洋楽に疎い私は、恋人の「彼」が誰かはわからなかったが、それでも十分に楽しめた。そもそも、スキャンダルを楽しむ小説ではない。記憶の断片を連ねるという手法で綴られる物語は、静謐で美しい。セレブリティとの恋、からイメージする華やかさはなく、苦しみや切なさばかり。BL的視点から見ても、あまり楽しめないと思う。幸福はあまりにもほのかにしかないし。でも、美しい作品。強いて言えば、島本理生系、かな。2010/08/11

chinami

0
恋人が有名人なわけでもないけど、ところどころ分かるなぁと思ってしまった。故郷に唯一尊敬するに値した女の子がいることも。終わりを知っている、身分違いの恋をしていることも。それが、同性だからという理由よりも、同性だからよけいに彼女との違いを意識してしまって、自分が劣っている方で、幼い方で、未熟な方で、だから対等になりたくて怖くてダメにしてしまいそうなのだ。私たちは大学を出ても、別れを告げても、友達でいられるだろうか。私にとって彼女は大切な人に変わりはないのだけれども。2012/08/01

fuchsia

0
世界的なロックスターとの禁断の愛の物語(男同士だから)だそうです。しかしながら内容は徹頭徹尾語り手の独白でしかも時間軸やら代名詞が迷走しているので所謂小説とか自伝の文体と思って読むと意味不明。なんというか「久しぶりにあった友達の語りにとことん付き合う」みたいな気分で読んだら、意外と読めました。2007/12/01

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