貴門胤裔〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120032424
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

内容説明

清朝で五人の皇后を出すという、栄光に包まれた巨大な一族。その末裔で、大伯母に西太后をいただく著者が、清朝崩壊、中華民国成立、国共分裂、中華人民共和国成立さらに文化大革命を経て現代まで、激動の歴史に翻弄される清朝貴族の流転を描く。うつろう時の背後で奏でられるのは「采桑子」の哀切な調べ…西太后の末裔が描く自伝的小説。魯迅文学賞受賞。

著者等紹介

葉広〓[イエグワンチン]
1948年10月、北京市生まれ。清朝有数の貴族エホナラ(葉赫那拉)氏の末裔で、西太后は大伯母にあたる。北京女子一中を経て、文革中は68年より陝西農村に下放し農場で働く。74年から西安で看護婦、ついで新聞記者を経験。90年、日本の千葉大学に留学。帰国後、西安市文連に所属して創作に専念。魯迅文学賞を受賞した『貴門胤裔』のほかに、自伝長編小説『日記のない羅敷河』、長編小説『乾清門内』『熊の出没にご注意』『全家福』などがある。創作のかたわら、テレビドラマも手がけるなど、第一線で活躍中の女性作家

吉田富夫[ヨシダトミオ]
1935年、広島県生まれ。58年、京都大学文学部卒業。現在、仏教大学文学部教授。現代中国文学専攻
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感想・レビュー

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星落秋風五丈原

2
愛新覚羅の末裔で北京でも名門中の名門である金一家は、清朝から授けられた鎮国将軍の肩書きを持つ父、3人の母親、14人の子供がいる大家族だ。中でも、末っ子で七女の、好奇心旺盛の舜銘はみんなから「ねずみっ子」と呼ばれていた。やがて中国は、止む事のない革命と動乱の時代に突入。清朝崩壊、中華民国成立、国共分裂、中華人民共和国成立、文化大革命。二十世紀初頭、中国は激動の時代を迎える。代々続く家門の栄光を盾に、何もせずとも生み出される富を土台に、安穏な生活を送れるはずだった貴門達も、この歴史のうねりから逃れられない。2006/10/21

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