出版社内容情報
商賈の道を捨て、荘襄王とともに理想の国家をつくるため、大国・秦の宰相として奔走する呂不韋だが…。宮城谷文学の精髄、いよいよ全5巻完結。
内容説明
商買の道を捨て、荘襄王とともに、理想の政体を求め、秦の政治改革をすすめる呂不韋。しかし…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
7
2001年発行中央公論新社の単行本。相変わらず最後に来てからの物語のスピードが速い。文中にある資料の解説部分が邪魔に思えてしまう。物語の地と溶け合ってしまっているからなおさら。秦王政を主人公と対立する立場にして、その上で秦王政を悪く主人公を良く描くのは、小説だから作者の匙ひとつなのだが、どうもうまく入ってこない。当然善玉悪玉の根拠も書いてあるのだが、それが私にはうまく読めていない感じかな。2020/11/19
あおさわ
6
秦の宰相に登り、理想の国へと動き出して間もなく、運命は始皇帝の誕生へと道を変える。百年の計で人が健やかであるよう努めた呂不葦の夢は見果てぬものに。哀しさを覚えるラストです。中国はこの頃からまだ歴史を繰り返しているように見えます。2011/12/03
hisayparrish
2
最終巻天命篇。呂不韋は子楚(異人)を太子の嫡子にするため奔走し成し遂げる。小環の娘小梠が子楚の妃になるとは。 呂不韋の荀子から学んだ考え方は、今に通じる人命を尊び民主主義的なもので、この時代ではまだ無理だったのだろう。荘襄王(子楚)の死とともに呂不韋の理想は頓挫する。秦王政は、キングダムや大秦賦とは異なり、仁義を理解しない不徳の王と描かれているが、どうなのか。最後は急展開であったが、面白かった。漢語の勉強にもなった。2025/07/29
俺俺屍屍
2
宮城谷先生による呂不韋の解題は見事であった。読んでいる途中はやや牽強付会に過ぎるのではないかと思っていたが、ご本人もややそう思われたのか、その旨本文でも出てきたときには、「小説」としては有りだなと逆に思えた。ただ、奇貨居くべしで描かれた呂不韋にしては、あの最後は物足りない。荀子とのくだりで伏線はかなり張ってあるのだからそれを生かした落ちにしてほしかった思いがある。2012/12/15
カン
1
史記の影響か、ヒールな描き方をされることが多い呂不韋。彼が政権を握り続けていたら、今頃どんな世界になっていたのか。2017/10/19
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