出版社内容情報
無謀な命令と圧倒的な敵軍に屈せず、祖国のためふたたび装甲兵を率いて立ち上がった将軍が戦後自ら綴った、第二次大戦のドキュメンタリー。カラー戦況図・軍編制図・写真多数収録。
内容説明
無謀な命令、圧倒的な敵軍…。祖国を破局から救わんと、名将は再び装甲兵の頂点に立つ。
目次
第8章 装甲兵器の発達―1942年1月~43年2月
第9章 装甲兵総監
第10章 “七月二十日事件”とその結末
第11章 参謀総長
第12章 最終的崩壊
第13章 第三帝国の指導者たち
第14章 ドイツ帝国参謀本部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
18
60あちこちで炎上中のドイツを救うべくヒトラーの要請で装甲兵総監になり復帰したグデーリアンは敗戦と暗殺未遂事件の影響で病的になるヒトラー相手に孤軍奮闘する。T-34ショックでヒトラーはムダと思える100トンと1000トン戦車の生産を含め多様な戦車の生産と4号、タイガー、パンターの装甲を厚くするよう命じ混乱をきたすがシュペーアの協力を得て戦車の増産に成功しかしヒトラーは戦車の集中運用の原則に従わず前線に分散させてしまい損耗を早めてしまい折角の努力もことごとくヒトラーと側近に潰されてしまいとても涙ぐましかった2019/04/17
てっき
2
(上巻も含めた感想)以前から積んでいた本。ドイツ装甲部隊と言えばこの御仁、というべきハインツ・グデーリアンの自伝。大きく、装甲部隊の創設・西方電撃戦の第一部、東方戦線の栄光と挫折の第二部、参謀総長としての政治的軍人としての第三部に区分される重厚な伝記であるが、大木氏の指摘にあるように自己正当化とリデル・ハートの宣伝に乗じた負の側面は(前情報があるのもあって)よく読み取れる。とはいえ、当事者として見聞き・指揮・感じた事項は間違いなく生々しさを伴って当時の戦場を追体験させるものであり、伝記としては良著である。2021/10/05
ナナメ
0
自身が信じ支えてきた社会が瓦解するにあたり少しでも民族的な物を栄誉なものを後世に残し伝えたい気持ちが良く分かります。最終的な言い訳に思えてしまいますが、偉大な業績や名誉は、今著の様に永久に残るのでしょう。2014/03/02
ビタミン
0
★★★★★2014/02/27
ヨシフおじさん
0
史料的にはすでに古いが人生で初めて読み切った。 グデーリアン将軍から見たナチス高官の印象、日に日に狂っていくヒトラーの姿などとても楽しめた。2020/06/25