内容説明
十七世紀末、海賊船『アドヴェンチャー・ギャレー』を駆り大海原をゆく男たち―。物語の復興をうたう本格冒険ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
65
読友さんからのおすすめ。海賊打倒に向かったはずが色んな因果で海賊に。当時の時代における海賊になっていく状況が描かれるが、その道だって楽じゃない。意見合わせるし、対立するし、失敗するし、天気や物資不足で大変だし。・・・なんというか、それも海賊の日常(?)な訳がなく、波乱万丈の船と抱える事情の真相が明かされるに従って、改行された文体もありドキドキしてしまう。終盤にはホッとしてしまう自分がいた。キッド船長は・・・まあ、そうなるよね。2023/02/18
p.ntsk
23
イギリス東インド会社のアジア貿易が隆盛の17、18世紀のインド洋を舞台に海賊船アドベンチャー・ギャレー号のジェームズ・モア船長と仲間達の活躍を描いた物語。海賊達の船内での運営が結構民主的なのが意外でした。2015/09/13
とも
20
★★★☆もう少し手に汗握るかと思いきや、大半が海洋を流浪しているか船修理しているかで、戦闘シーンもありはするものの、『海賊史』という18世紀の史実をベースに書かれているからなのか、冒険小説にしてはたいした高揚感はない。どこかで、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の様な幽霊船や怪物が登場するフィクションを期待するとがっかりかもしれない。当書はおそらく創作。特に、キャプテン・キッドから別れ、ギャレー号を譲り受け船長になるあたりからは ほぼ創作ではないかと思われるが、全体的にはよくまとまった作品ではある。2018/09/02
愛玉子
7
国王の委任状を与えられ、海賊討伐の任についたアドベンチャー・ギャレー号。しかし、運命のいたずらで彼ら自身が海賊に身を落とすことになる。海賊船を率いる船長・モアは、ずば抜けて頭が良いわけでも腕が立つわけでもないが、悩みながらも機転と人望で切り抜けていくのが爽快。わくわくしながら気持ちよく読めた。改行がちょっと変わっていて最初は気になるが、段々慣れてくるので大丈夫だ、多分。2009/12/08
ま
1
ワンピースみたいに能力者は出て来ないけど、謎もあり、冒険のワクワクもあり、当日の背景もわかりやすいので良い本だと感じた。2023/07/05