マンガ黒沢明時代劇 七人の侍 〈下巻〉

さいとう・たかを/黒沢プロダクション

中央公論新社（1997/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 202p／高さ 20cm
• 商品コード 9784120027284
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[小木ハム]

上下2巻で『ゴルゴ13』のさいとうたかを先生が丁寧に作画されている。超名作なだけに内容には忠実で特に冒険はしていない。この作品を観ると、白米と用心棒、対価としてはとても釣り合わないけど感受性に富む人は不合理なことにも立ち向かうものだと強く思う。守る側の視点で見ると、守られる側の物言いや振る舞いの身勝手さが目につく。隠し事をされたり不満ばかり言われたら何のためにやっているのか見失いそうになる。しかしそうした性根を作ったのは誰なのか、全て菊千代が代弁してくれている。彼は百姓の生まれで、戦争孤児だった。

2021/02/11

[海猫]

潤いがなくてパサパサ。もっと以前のさいとうたかをの作風がエネルギッシュな時期にこの企画が成立していたならかなりの作品になった可能性はあったと思う。あの大作映画を上下２冊にまとめあげる構成力は大したものではあるのだが。映画の極北を漫画化するなら漫画表現の極北が見たかった。絵や演出が枯れていて工業製品的仕上がり。

2013/08/16

[zx-sho2]

☆☆★★★

2010/09/25