出版社内容情報
このタイトルから想像されるように、まず、毛沢東の女性問題に詳しい。楊開慧、賀子珍、江青など、結婚した相手以外にも、周恩来の養女、映画スター、雑技団の花、華僑美女など、深い関係を持った相手が十指にのぼるし、一夜だけの相手なら、「長江の鮒の数より多い」といわれる.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』142-143頁、より)
内容説明
匿名の中国人ジャーナリストが明らかにする毛沢東晩年の真実!毛沢東が波乱に満ちた生涯のあいだ、「同志関係」を越えた女性の数は“長江の鮒の数より多かった”とされる。しかし、権力闘争の総仕上げともいうべき晩年、ぴったりと彼につき添っていたのはたった一人の無名の女だった…。本書は毛沢東の女性関係にとどまらず、中華人民共和国成立後から毛沢東が死去し、四人組が逮捕されるまでの中国上層部のすさまじい闘争を赤裸々に記述したものである。
目次
最初の結婚
初恋
「蝶恋花」
紅軍美女賀子珍
呉広恵小姐の謎
女優藍蘋
周恩来の養女孫維世
騒ぎの主は誰だ?
張毓鳳をさがせ!
小さな折り畳みベッド〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2022/10/08
Arte
0
毛沢東の複数の妻と愛人に焦点を当ててはいるが(長征に付き添って、戦いながら複数の子供を産んだ挙句、捨てられた賀子珍が悲惨)、実質権力闘争について書かれた本。どこまで信憑性があるのか分からないが、毛沢東は大躍進の後に落ち込んでいたとか、スカルノと同じ運命を辿ることを心配していたとか、文化大革命をはじめる時には、対抗勢力が抑えていた北京を自分に忠実な軍で包囲していたとか、死ぬ間際まで文革派と走資派のバランスを取ろうとしていたとか。なかなか興味深い本。 2020/05/18