内容説明
現代ドイツ文学界の傑出した頭脳が生んだ滅亡と再生の神話世界。黒海沿岸の流刑地で果てた古代ローマの大詩人オウィディウス。その遺稿『メタモルフォーセース』を求めてローマを出立した男が世界の果てに見たものは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
7
『東欧の想像力』で紹介されていたので、読んでみた。コッタが詩人ナソ(オウィディウス)の痕跡を追って、十七日間の航海の末、黒海沿岸の町トミへ到着した。ローマ時代と現代が交錯し、登場人物は姿を変え、読者を幻惑する。その名前一つ一つにも作者の思惑が込められ、読者は物語の展開を追うごとにその象徴的な意味に膝を打つことになる。物語を読む愉しみ、面白さを味わえる稀有な作品。2019/01/08
たかみりん
1
長くなったので、こちらに感想書きました。→http://tmblr.co/ZYUWGyWfLjMk2012/11/05