内容説明
十数年に及ぶハディースの完訳から三年、コーランとハディースの徹底的研究の必要性、重要性を説きつづける著者が、新しい独自の視座から聖典の特質を探究する。
目次
1 異教的精神とイスラーム
2 ジャーヒリーヤ時代の思想的状況
3 来世への確信と部族至上主義の超克
4 イスラームの原点としてのコーラン
5 預言者および啓示の本質
6 コーランの経典としての特徴
7 コーランのメイン・テーマ
8 イスラームの原点としてのハディース
9 ハディースの検証
10 ハディースの具体的内容
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かじかじ。
0
キリスト教、仏教は少なからず日本にいる境遇によりなんとなくイメージできるが、イスラム教についてはあまりよくわかっていないことからこの本を手に取った。もともとアラブの人々の文化、慣習が強く影響していることと、コーランが神の言葉で修正が加えられず人により捉え方が多様になったことでよく理解できた。一神教は偶像崇拝はもってのほかではあるが、イスラム教の人々が今の日本の宗教観に触れたらどう思うのだろうか。また、コーランとは別で預言者の言葉としてまとめられはハディースがある。これは論語のような内容に思えた。2023/10/28