内容説明
トラブルに愛され、慕われるフリーターの葉村晶。ピンクの子供用自転車で駆けつける小林警部補。間抜けな隣人たちが起こす事件は危険すぎる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
90
葉村晶シリーズ一作目。ずっと気になっておりとうとう手を出してみました。ドラマ化していたのは知りませんでした。20年程前の作品ですが面白いお話は何年経っても面白いもんですね〜2021/07/17
よんよん
64
探偵として駆け出しの若い葉村晶と小林、御子柴刑事のコンビが登場。連作短編集。ときどき交差する。シリーズものをさかのぼり、葉村晶のスタート地点に立って、納得。面白かった。長編も良いけど、アンソロジーもいいね。2016/04/02
ゆきち
63
これもコージーミステリー??あれまっ!といううちにことが起きて、解決してしまって終わってしまっていた…というようなサクサクとミステリーを楽しめる短編小説でした。葉村晶シリーズ初読みなのに、シリーズの主人公にしては意外な性格の持ち主の葉村晶氏に惹きつけられました。20代後半の葉村晶氏は定職には付かず、あらゆる仕事を転々としながら興味を惹かれること、飽きないこと、縛られないことを求めて働いているけれど、いつのまにかに事件を引き寄せているって感じです。面白い人だ!小林刑事もなんかキャラが好きです。次も楽しみだ!2022/05/06
瑪瑙(サードニックス)
57
先に『御子柴くんの甘味と捜査』を読んでいたので、最初の話に登場した葉村晶と小林警部補と御子柴くんとが、いったいどんな関わりがあるのだろう?と疑問に思いながら読んだ。おまけに交互にお話に登場するので益々好奇心をくすぐられた。最後のお話でそうきたか!と。それにしても葉村晶はどんだけ事件に巻き込まれるんだ?最後の話など酷すぎるなあと思った。葉村晶が可哀想すぎる。葉村晶が登場するお話が他にもあるらしいので機会を作って読んでみようと思う。2016/05/12
星落秋風五丈原
50
「海の底」「冬物語」「ロバの穴」「殺人工作」「あんたのせいよ」「プレゼント」「再生」「トラブル・メイカー」収録。フリーターの葉村晶と刑事小林舜太郎が交互に登場する推理短編集。小林舜太郎の場合はいわゆるコロンボと同じく犯人の描写から入っている場合がほとんど。そしてラストの書き下ろし「トラブル・メイカー」で二人は出会うことになる。恋愛はからまない。2001/04/21