内容説明
後漢が衰微し、群雄が覇を競う乱世に、謹厳で慎重な、顔の長い青年が時を待っていた。三顧の礼にこたえ劉備の指揮のもと、「臥竜」孔明は、最強の敵、曹操に真正面から立ち向うべく、赤壁の戦いへ赴く。透徹した史眼、雄渾の筆致がとらえた「三国志」の壮大な世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フジコ
7
幼少期に母を亡くし、複雑な家庭環境・乱れた時代の中、青年期を迎える。既に10代のうちに広い中国各地を転々とし、生命の危険を乗り越え、風雨と闘い、空腹に耐え、学問に徹していく。苦しむ民衆と交わり、語り、庶民の心の機微も学ぶ。精神を練り、肉体を鍛える。しかし揚州では叔父が敗れ、追放。孔明17歳、再び流浪の身に。その後10年間、自己鍛錬して学び、あらゆるものを吸収。27歳、主君・劉備と出会う。上巻は「赤壁の戦い」までです。なかでも孔明と奥さんとの馴れ初めストーリー、お見合いシーンが爽やかで初々しかったです。2014/11/17
そうたそ
5
★★★☆☆ 感想は下巻にて。2024/01/21
Ryuji
2
★★★★
Chika
2
あまり描かれることのない幼少時代のエピソードが良い。奥さんが発明家だったというところも面白いです。2004/03/25
bassman_tubacca
1
人名、地名で一苦労・・・。幼少の頃の様子などがよくわかり、大変興味深いです。若いころから策士として活躍していたことがよくわかりました。現代でもいえることですが、やはり、「情報をどれだけ集めることができるか?」ということが自分の思う方向に仕向ける最善の策であることがわかります。情報が全てと言っても過言ではないのではと思います。2019/06/08