内容説明
ここに収められたプロフィールは、もともとはニューヨーク・タイムズ紙の記事として随時執筆、掲載された。共通するのは、作家、劇作家、音楽家、映画監督、俳優など、さまざまな芸術家が自分の仕事について語っているという点である。いまニューヨークで最もアクティブな女性記者ミチコ・カクタニがおくる最新レポート。
目次
AUTHORS(ソール・ベロー;ホルヘ・ルイス・ボルヘス;ジョン・チーヴァー;ジョーン・ディディオン;ナディン・ゴーディマー;ミラン・クンデラ;ノーマン・メイラー;メアリー・マッカーシー;V.S.ナイポール;フィリップ・ロス;ウィリアム・スタイロン;ジョン・アップダイク;ゴア・ヴィダル;ユードラ・ウェルティ;エリ・ウィーゼル)
DIRECTORS(イングマール・ベルイマン;デヴィッド・バーン;ブライアン・デ・パルマ;ルイ・マル;マーティン・スコセッジ;スティーブン・スピルバーグ;ビリー・ワイルダー)
PLAYWRIGHTS AND PRODUCERS(ジュール・ファイファー;アーサー・ミラー;ジョゼフ・パップ;サム・シェパード;スティーヴン・ソイドハイム;ジェームズ・ラパイン;テネシー・ウィリアムズ;ランフォード・ウィルソン)
PERFORMERS(マーサー・エリントン;ジョン・ギールグッド;オードリー・ヘプバーン;リナ・ホーン;ライザ・ミネリ;ポール・ニューマン;ローレンス・オリヴィエ;ジョーン・プロウライト)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
9
ミチコ・カクタニと言えば、泣く子も黙るニューヨーカーの書評家。その彼女が一体どのような文章を書くのか興味が湧き、図書館のリサイクル本を持ち帰ることにしました。著名人(今では多くが鬼籍入り)を対象としたインタビューですので、彼らの肖像がよく分かる内容だったと思います。作家ではジョン・チーヴァーの本を読みたくなりました。ベルイマン、スピルバーグは興味深かったです。劇作家では断然テネシー・ウィリアム。劇指導でも口述より記述が断然うまいなんてさすが劇作家。死を恐れた末の薬の瓶での窒息死なんてまるで悲喜劇でした。2014/05/12
ori
2
かなり古い本なのだけど、すごく面白かった。この錚々たる人々にインタビューしてまとめた記事。みんな名言揃いでメモしまくり。やはり一番面白いのは作家。その次が映画監督。 ナディン・ゴーディマー (国を棄てない理由は)自分の存在価値は、反対を唱えるためにそこにいること、たとえ変化をもたらすためにたいしたことができなくても、ただ頑固にそこにいるところにある。→2019/10/14
sachi_0211
0
中身のある言葉で魅力的で惹きつけられる。才能とそれに見合う実力のある人の文章だと思う。創造の営みをする著名人の仕事に対する眼差しを通して、私個人の生きる眼差しが問いかけられているように思えた。特に記憶に残る言葉というのは、不思議な程無かったのだが(それはまるで浜辺に書いた文字のように)、きっとこの本を味わう過程にも意味があるのだろうと思う。読んでみたい作家にも出会った。2017/09/30
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