内容説明
現代切り絵の第1人者が、旅立ちから大垣まで「おくのほそ道」の名句38句をとりあげ、鋭い感性と入神の刀によって展開する、詩情あふれる切り絵画集。絵には名句と「おくのほそ道」原文を配し、ドナルド・キーン氏の周到な解説を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
時たま何年かに一度は取り出しては眺めるのですが、いい切り絵です。39の切り絵が奥の細道順に俳句と一緒に眺められます。藤城清治さんのは黒一色でどちらかというと影絵ですが、宮田さんのは色合いも素晴らしい切り絵です。眺めているだけで目の保養になります。切り絵の「奥の細道」のできるまでというところが非常に面白く感じられました。結構大変な作業ですね。2016/01/05
アルピニア
37
第7回 日本の古典を読む(2017年7月)https://bookmeter.com/events/3980 宮田氏の画歴30年記念個展の作品集。「おくのほそ道」より38首を選び、切り絵で表現している。見開きで左に切り絵を、右に絵と関連する部分の原文が掲出されている。構図の大胆さに唸ってしまう。特に「夏草や・・」「雲の峰・・」「荒海や・・」は見事だと思った。宮田氏の描く句の情景が新鮮。抜粋だが原文の流れの美しさも知ることができた。ドナルド・キーン氏の解説、宮田氏とキーン氏の対談も読み応えがあった。→2017/07/23
memeta
1
宮田雅之の本の中でも、装丁、中身ともすばらしい1冊。2015/05/09
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