ある英国外交官の明治維新―ミットフォードの回想

ある英国外交官の明治維新―ミットフォードの回想

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120014918
  • NDC分類 210.61

内容説明

本書は、元駐日英国大使サー・ヒュー・コータッツィが、ミットフォードの『回想録』から日本に関する項目を抜粋し、これにミットフォードが個人的に父親に宛てた書簡と英国国立公文書館に保管されている報告文を補足し編纂したもので、明治維新の貴重な資料であるばかりでなく、ロマンチシズムの精神に富んだ学究的な紳士で、日本文化の本質に共感し、日本の樹木(とくに紅葉と竹)を愛でたミットフォードの人間性を活き活きと描いている。

目次

第1章 慶応2年から3年の日本
第2章 最後の将軍徳川慶喜
第3章 七尾から大坂までの旅
第4章 戊辰戦争と神戸事件
第5章 京都・山内容堂・堺事件
第6章 天皇の謁見と英国公使襲撃事件
第7章 波瀾の外交
第8章 新時代の幕あけ
第9章 エジンバラ公の訪日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
英国の若き外交官が晩年になって書いた回想録の中から、幕末から維新初期まで滞在した日本に関する記述を中心に構成された本。リアルタイムでの手紙や外交報告書等も合わせて載せて記述を補強している。最後の将軍慶喜とディナーを囲み、まだ少年だった明治天皇に謁見し、攘夷派浪士に襲撃され、鳥羽・伏見の戦いの難を逃れて大坂から神戸に避難など、正に冒険の日々。中でも、能登半島の七尾から大坂まで、まだ外国人が誰も立ち入っていない北陸を視察旅行した記録は貴重。当時の加賀藩領内は、江戸や京都よりも平和で繁栄しているという印象だった2015/11/21

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