帝政末期のモスクワ

帝政末期のモスクワ

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120013959
  • NDC分類 368.2

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋良

17
19世紀末から20世紀初頭までのモスクワの様子を書いたルポ。奥付を見ると昭和60年発行で、フォントは小さく印刷はやや薄く文章は2段組み。なぜこれを読もうと思った昔の私。しかしまあこのモスクワがすんごく面白い!徒刑から逃げ出してきた服役者が潜む貧民街、死体から何から捨てられる下水道、汚職警官と犯罪者の紳士協定めいた関係(それによって一定のラインで保たれる治安)。カオスに見えて暗黙のルールをもつ街に暮らす、逞しく気性の激しい人々。地図とGoogleマップで過去と現在を見比べるのも楽しい。2023/05/06

yuki

4
19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてのモスクワを取り扱ったルポルタージュ。作者のギリャロフスキーは同時代の人で、チェーホフとも知り合いだったとか。シベリア徒刑から逃げてきた犯罪者に脱走兵なんでもござれな貧民窟に入り込んだり、ろくにメンテされていない下水道に降りてみたり、やばい賭場にもぐりこんで胴元をメリケンサックでぶちのめしたりと、中々の武闘派ジャーナリストっぷり。もちろんそれだけでなく、レストランの食事や銭湯、そこで働く人々など日常の描写も興味深く読ませる。当時の写真が結構残っているのにも驚いた。2016/12/03

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