感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
45
ネアンデルタール人から新人類への時代の過渡期を、著者が思い描くネアンデルタール人の視線と思考で描いた内容。良く言えば挑戦的な作品と感じるけれど、正直分かり難い。巻末の解説に凄く助けられたのが本音。生存競争の中で淘汰されていく出来事を、滅びゆくネアンデルタール人を無垢として成り代わる新人類を罪として捉え、それが我々現代人の原罪に繋がるという解釈は、本編の内容だけでは今の私では至らなかった。ただ、解説を読了してから本編を見返してみると違った景色が視えたのは、確か。 2018/05/20
kino
1
ゴールディング を『蝿の王』しか読んでいなかったので、他のも気になって図書館で借りました。新訳も出ていますが、図書館なので旧訳です。そのせいか、ものすごく読みにくかったです… 書き方はなかなか面白いのですが、最後までずっと読みにくかった。ネアンデルタール人が新人類の道具を理解できず、彼らの知識だけで描写するので、イメージしにくいのです。あとがきで訳のせいじゃなく原文がそうなんだと書いてありましたが、新訳が気になるところですね… とはいえゴールディング ってそんな感じなのかな、というイメージはできました。2018/02/08
更新停止中
1
「暴走する文明」からのリンク読み。Ocean Colour Sceneの同タイトル曲の元ネタはコレなのかな。知能も知識も持っている常識も感覚も異なる生き物の目線に固定して描かれる文体はとにかく目眩がする程読みにくいけどやりたい事は何となく解るというか、せめて翻訳がもうちょっと「違うものの目に映る世界を見せる」ことに挑戦的であって欲しかった。内容自体はウェルズの小説へのアンチテーゼらしいけど、そのまま「わるもん」と「いいもん」をひっくり返すのも無邪気というか、聖なる野蛮人幻想はあまり好きでないな。2011/12/15
J.T.
1
訳者はちゃんと理解して訳したのかという感想です。2010/04/01
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