自然選書<br> 栽培植物の世界

自然選書
栽培植物の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784120006432

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

お馬

2
大好きな中尾佐助の本。栽培植物と人間の関係や、いかにして野草から雑草、栽培植物に変化してきたか等を植物ごとに説明。何箇所か、なるほど!と膝を打った点がある。雑草が人間が作った環境にしか存在しえない理由や、自然生態系から離脱することは動植物にとってどのような意味を持つのかといった理由の明快な説明である。栽培植物も農業も、時代とともに脱自然生態系に向かって進んできて、それは我々「人間」こそその最たるものだと。「うまく飼われていると、自然の中で生活している時より長命になる」。色々と考えさせられてしまった。2021/01/16

MIRACLE

0
栽培植物の世界を、文化的な側面に重点をおいて、紹介した一般向けの、エッセイ集。『自然』に二年間連載した記事に、他誌に発表した「茶」「タケとササ」の二篇と、書き下ろし5篇を加えている(全30編)。栽培植物とは、人間の意識的保護のもとに、生長している植物だ(17頁)。栽培植物の開発と確立は、人類史の中の新石器時代という一つの発展段階だけにおきた大発明だった。『栽培植物と農耕の起源』と、内容の重複がある。2014/03/02

amplecutter

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様々な身近な栽培植物が身近な栽培植物になるまでの歴史とそれにまつわるあれやこれや。作物という観点から古今東西を無尽に駆け抜ける本。この先生の視点というか作物史観(今乱暴にでっち上げた造語)で語られるストーリーが面白いです。そして読んでるうちに色んな植物を食べてみたくなってくるなあ。サボテンとか椿とか。内容の妥当性とかはわたしにはわからんのですが、読み物としてすこぶる楽しみました。2012/01/23

ふじにたか

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読むと植物についてもっと学びたくなる本。人間の周りにある植物たちには何かしらストーリーがあることに感心させられる…野暮ながら敢えて間違いを指摘すると、日本はソバの生産も消費も1位ではない。生産はロシア、消費はスロベニアだったような。2017/11/10

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