感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいかあ
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中世末期は社会まるごと中二病だったのかという印象。なにごとにつけてもかくあるべしという理想を設定し、現実と理想の間の絶対に埋められない隙間を妄想で補った結果、中世の人々は立派な中二病患者になりました、といった感じの内容。中二病ってのは周りから見るとふざけてるようにしか見えないけど、本人は至って真剣なつもり。むしろ一種の遊びだからこそ真剣に取り組めるという面もあるのかもしれないけれど。中世の貴族が真面目なのか遊んでるのかよく分からないってのは、中二病患者の真面目さと通じる所があるように思えた。2012/02/15
Watarun
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中世人の意識に敬虔で禁欲的な人生観と同時に、悪魔や地獄などの奔放世俗的な人生観両方がよりそって、バランスをとって存在していたということが、興味深かった。
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