金鍾泌証言録

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  • サイズ A5判/ページ数 828p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784109101035
  • NDC分類 312.21
  • Cコード C0023

出版社内容情報



金 鍾泌[キム ジョンピル]
著・文・その他

木宮 正史[キミヤ タダシ]
翻訳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

15
韓国の現代史をそのまま体現した金鍾泌の証言録だけあって、韓国の近代化の過程と政治の内幕が赤裸々に語られる。自身が当事者としていかに政治に関わったか、時々の判断に至る歴史的評価も決して自己賛美に陥らず客観的である。朴正煕、盧泰愚、金泳三、金大中、盧武鉉、各人への評価も当時の国際情勢も踏まえ極めて多面的。金鍾泌の青年期の旺盛な読書体験が思考の根底にあることがわかる。◆800ページを超える文量だと読んでる途中で中弛みする場合が少なくないが、本書に関しては全くそれはなかった。圧巻!2020/10/08

紙狸

3
韓国の政治家、金鍾泌の証言録。2015年に韓国有力紙「中央日報」が連載したロングインタビューが基になっている。2016年で韓国で本になり、2017年に日本語版が刊行された。金鍾泌は、1961年の朴正煕の軍事クーデターに参加し、朴政権で日韓国交正常化交渉を担当した。この頃に関する証言がもっとも生き生きとしている。金鍾泌は、日韓関係で多大な功績を残した。1990年代以降の韓国の反日ナショナリズムの高揚の中では、その功績は国内正当に評価されなかった。この本でも、政治生活の晩年に関する記述は自己弁護が感じられる。2018/06/24

choku_tn

2
金鍾泌・元韓国首相(国務総理)が2015年に応じた韓国・中央日報のロングインタビューをもとにしたもの。 朴正熙氏の政権奪取への協力、朴大統領の下で首相として携わった日韓国交回復、公職追放を経て民主化後の政治家転身、かつて朴氏の政敵だった金大中氏の大統領当選に手を貸した後の2度目の首相就任、現行大統領制への批判などを詳細かつ率直に語る。 歴史問題や竹島についてかなり辛辣な見解を述べつつも対日関係の重要性を繰り返し強調する。韓国の発展には日本の力が必要という合理主義者の旗は最後まで下ろさなかった。2022/06/23

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