出版社内容情報
吉乃華(よしの はな)25歳。食品会社勤務。病気の影響で、小学生の頃に身体の成長が止まってしまった華は、その時と同じ身長のまま大人になった。年齢と外見が乖離していることで「見た目がもたらす生きづらさ」に直面してゆき――。 恋も仕事も趣味も…「見た目」に縛られる社会で戦う、生きづらさの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
26
病気の影響で、身長が133cmのまま社会人になった女性の、その生きづらさを考える物語。 見た目が小学生のため、仕事ではまず「自分は成人女性である」という説明から入らなければいけない。異性と付き合うこともままならず、付き合った男性も、同性から「幼女趣味」扱いされる。本作はルッキズム含めた「幅広い、社会の圧と生きづらさ」を追う作品になりそうだ。女子マンガからは「よき価値観を世間に問う」素晴らしい作品が何作も出てきているが、本作も期待大。すぐに話題になりそうな作品2024/06/08
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
23
アニメ化しないのかな?吉乃の声に花澤香菜さん入れて読んだら良かったんだけどなぁ〜。2024/06/18
TAKA
21
毒気が抜けて、人の悪口を言うのが恥ずかしいと思うようになった。 良い部分見つけて褒める方がお互い気持ちいいですよね。 元カレの周りの連中すごく邪魔で不快だったな。2023/09/10
新田新一
16
病気のために身長が133㎝で止まったままの女性を描いた作品。繊細できれいな絵が、非常に私の好みでした。自分の外見のために、吉乃華は心ないことを言われますが、それを跳ね返して生きる力を持っています。仕事をする時は「戦いに行く覚悟」という彼女は、凛として美しい人だと思いました。会社の後輩の岩見君が良い青年で、吉乃をサポートしてくれます。彼は軽い顔面麻痺を患っており、愛想がない男と言われます。この二人は恋仲になるのではと思っています。難しい主題を正攻法で描く作者の姿勢に痺れました。2023/08/20
shikada
15
病気の影響で、身長が133cmのまま社会人になった女性の話。商談をするにしても何にしてもまず「自分は大人である」ことの説明から入らないとならず、付き合った彼氏は同性から「お前そういう趣味なの」と偏見を受ける。低身長という容姿ゆえに、世の中にすでにある各種の悪しき偏見にブーストがかかってしまう感じ。主人公の視点でこの作品を読んだからその背景がわかったけど、いざ現実ではやっぱり外見で第一印象を決めてしまうだろうな…。2024/01/11