出版社内容情報
沖縄に転校したてーるーは、同じクラスの喜屋武さんを好きになった。これで夢の高校生活が始まる……! と思いきや、彼女の話す方言がさっぱり理解できない……。そんな彼女の方言を訳してくれる比嘉さんには、いつも助けられてばかりいるのだが…比嘉さんは、実はてーるーに片想い中!? ウチナータイムに翻弄され、カチャーシーには驚きを隠せない。東京とはまったく違う南の島で、ちょっぴり変わった異文化恋愛スタート??
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
54
(各所での評判はともかくとして)『ちむどんどん』でも登場した「ウチナーグチ」や伝統・あるあるに翻弄されつつも、鉄板ラブコメ三角関係を堅調に築いていく主人公。しかし本筋は「かーなー」の恋路。以前読んだ『会話を哲学する』における「コミュニケーション(のすれ違い)とマニピュレーション」の好例でもある。一目惚れしちゃったものの話しかけるきっかけを摑みあぐねていた彼女が、沖縄弁に苦戦していた中村くんに通訳役を買って出ることで距離をぐっと縮めることに成功するが、「本心」は決して明か(訳)さない点で綱渡り的な巧さアリ。2022/11/17
南北
51
アニメきっかけで原作を読んでみた。沖縄が舞台のラブコメなので、冒頭から「うちなーぐち」(沖縄方言)全開でヒロインが話している内容がわからない。ヒロインはもう1人いて、その子が翻訳してくれるので、かろうじて理解できるが、ラブコメと沖縄の文化の紹介とでどうバランスをとるかが今後の課題かもしれない。中でも「カメーカメー攻撃」(県外の人が沖縄料理を食べたことがないとわかると、「カメー(食べろ)」といって振る舞ってくれるもの)ではエヴァネタをうまく使っていたのはおもしろかった。2025/02/01
星野流人
38
沖縄知識や沖縄あるあるを詰め込んだ沖縄ラブコメ。てーるーにうちなーぐちを教えてあげることで距離を詰めようとしてる比嘉さんがとてもかわいい。沖縄では(めんどくさいから)傘をささないとか、それ本当に?と疑わしくなるようなディープな沖縄ネタもあったりして、沖縄ネタを楽しみに手を出した身としてはとても楽しかったです。2022/12/20
うっかり呑兵衛
28
Kindle Unlimited、だったが読了後に購入。二人ともそれぞれ可愛い。また、沖縄文化も面白い。作者は主人公と同じく内地からの移住とのことで、驚きがある視点だからか。沖縄に行きたくなってくる。2021/10/04
かおりんご
25
漫画。読み友さんのつぶで知った本。沖縄県民ではないので、比嘉さんの通訳なしでは意味がわからなかったけど、面白かったです。沖縄あるあるなのだろうかと、にまにましながら読みました。主人公の恋愛を応援したいけど、比嘉さんのことも応援したい。どうまとめるのか、先が気になります。2020/12/12