出版社内容情報
どこにでもあるような街の、どこにでもあるような学校。どこにでもいるような母親と、どこにでもいるような先生。どこにでもあるようなありふれた関係、のはずだった。悪夢の“家庭訪問”までは――。小さな街で起きた“体罰事件”は全国を駆け巡り、やがて裁判へと発展する。世論の見守る中、正義の鉄槌が下るはずが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
35
うーん、真実はそれぞれの中にあるわけだから、視点を変えれば別の物語になるのは必至だとして、事実は一つだけなので、それをいかに証明するかという、とんでもなく面倒臭い作業を、したんだろうな当事者は。結局そこに乗っかった人々が最も罪深いのではないか、と思えてきた。2024/11/09
Kーazuki
33
以前に小説で読んだ時に戦慄が走るほど恐ろしいなと思った記憶があります。モンスターペアレンツが一時話題になったこともありましたが、先生たちは保護者に気を遣い、事を荒立てぬように関係作りをしているところもあります。Kindleで3刊まで無料だったので読んでみました。2024/08/20
読特
31
20時過ぎの家庭訪問。2時間近くの滞在。果たして何があったのか?…教師による虐め。下された懲戒処分。センセーショナルな報道。「史上最悪の殺人教師」のレッテルが児童側が起こした訴訟により、事態が一転する。虐めなどなかったの判断。処分は取り消される。全ては「でっちあげ」だったのか?…原作を読んだのは10年以上前。何かスッキリしない感じがした記憶が残る。事件には当事者それぞれの立場によって違う捉え方がある。ストーリーが単純であることはない。現在映画上映中だが、まだまだ様々な可能性があることは認識しておきたい。2025/08/26
らなん
9
原作ありの漫画だった。担当による差別により、自殺をはかった小学生。裁判になり、担任は全て濡れ衣だと主張した。2020/08/16
しらたま
4
YouTubeの漫画紹介チャンネルで面白そうだと思い読んでみた。先日、芥川龍之介の『藪の中』を読んだところなので、改めて嘘と真実と事実について考えさせられた/全然関係ないが東大(だった気がする)のIQが高い学生による、頭が良くて辛いことの一つに「彼女が浮気をしていることが分かったこと」とあった。頭が良すぎるが故に相手の嘘が分かってしまうのもまた要らぬ苦労を背負っているのかもしれない2022/11/29