感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
20
軍制改革を熱望するヘルムートが援軍を率いて戻って来た事で関係に変化が訪れる。お互いを想いながらも、ヘルムートの心中に在ったものは...。一瞬よぎったユルゲンとの幸福であろう未来を振り切ってまで信念を貫いたヘルムート。内戦は終結したが、もう永遠に訪れる事のない事態に直面した姿に『戦争と平和』を思い出した。人間は生きている限り戦うという本能は必要不可欠だと思うが、それはプラスにもマイナスにも働く。この10巻目が一番印象に残った。2018/09/02
にぃと
9
登録埋め。 バーゼルラント内乱編終結。内乱の結末はともかく登場人物それぞれの運命についてはちょっと予想外の部分があり、特に表紙にもなってるユルゲンと、顧問と並ぶもう一人の主人公といってもいいヘルムートにとっては辛い内容。多少なりとも出番のあったキャラの最期が描かれるのは何度読んでも辛い。内戦終結を喜べないくらいのシビアさで、正直こんなに過酷さを見せつけなくても…って感じ。彼女に幸せが訪れるのはいつになるのだろう。2022/01/18
北白川にゃんこ
5
さようなら大切な幼馴染みよ。さようならさようなら。2022/03/01
サケ太
4
成長を示すヘルムート。友、ユルゲンとの対決。正しく、ではなく理想の為に。駆け引き。そして、幕引き。悲しい別れ。それでも歩みは止められない。バーゼルラントに行く末は。2017/08/04
なかむら
4
ヘルムート! ヘルムート!!! 彼女がどんどん好きになってしまう。たぶん軍人が性分にぴったりハマる職業なんだよな、この子…。賢い子だから年齢が上がれば腹芸やハッタリも使えるようになりそうだし。 悲しいのは彼女が普通の人じゃなくなることでも、女が軍人になることでもない。だって男が軍人になっても悲しいことは作中で証明済みだ。 ストーリーの終着点はどこになるんだろうな。ちっとも目が離せないよ。2017/07/14