出版社内容情報
男は女子高生に殺されたいがために高校教師になった。彼の標的は1年3組に在籍する一人の美少女だった。彼女による“理想的な殺され方”の実現のため、密かにそして綿密に計画を練るのだった。しかし彼の異常な計画は次第に綻びを見せ始め、隠された事実が浮かび上がってくる…。鬼才・古屋兎丸が紡ぐ異常なる犯罪計画サスペンス、堂々完結。
古屋 兎丸［フルヤ ウサマル］
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
37
他殺願望ってのは誰でもとまでは言わないまでも、相当数の人が胸に秘めているんじゃなかろうか。僕だって老いや病で苦しみぬいて死ぬよりは突然背後から猟銃で頭をズドンの方がだいぶんマシだと思うもの。何より首を絞められて意識を失う過程は苦しみもなく、殺され方としては結構理にかなっている。だとしたら僕だって獣臭漂う筋肉ダルマなんかより女子高生に殺されたい。ドン引いてるそこの女子！君かて小汚いオッさんよりは綾野剛に殺されたほうが浮かばれるだろう。さて、それを踏まえて尋ねたい。この主人公はそんなに異常なんだろうか。2016/08/11
まふぃー
35
最初は良かった。後半はう〜んでした（´・-・。）ｸｽﾝ2020/06/08
澤水月
32
題名通りの願望、果たして…エクストリーム変態モノなのに青春もしており時間シャッフルも上手いったら。一巻忘れて読んでも大丈夫な作りになってるのもさすが。小説・映画『コレクター』も思い起こさせる。一般向けにやれるギリギリ内角攻め…を超えてる！ 一巻の時、ネカフェの借り出しがずっと一位だったのが印象的だった。読みたいんだねこっそりみんな。傑作。2016/08/10
N島
25
東山の美しい夢は千切れて消えた。急加速で収束するストーリーに飲み込まれ、持ち味を充分に出し切れなかった登場人物達がちょっとだけ可哀想だった。2016/08/18
こと
20
まだあきらめてないのかヒガシ―！ってところで終わりました。催眠術覚えてすることは一つだよね！五月先生が可哀そうだよ～結局こいつは自分の欲望だけの為に生きてる最低野郎だとわかりました。殺されてうっとり勃起するのは自分の勝手だけど周り巻き込むのはやめてあげて！2016/10/22
