出版社内容情報
まことの鬼は、宮中にあり。道真&業平の最強バディがおくる平安クライム・サスペンス、混迷の第4巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またおやぢ
92
百鬼夜行が夜な夜な現れる京の街。現実主義者である道真の推理が冴え渡る!藤原氏があまりにもせよブラックに描かれているのは気になる(なんだかんだで、この時代や今に繋がる文化は彼等の存在有ってこそ)が、まあ道真と業平の敵役はオドロオドロしい方がいいのは間違いない…のだが、基経は行き過ぎちゃいますか?なシリーズ第4巻。絵が益々艶めいてきた一冊。
momogaga
74
レンタル本。大納言伴善男 が登場。これからの権力闘争が見ものです。結末が分かっていても読みながら合いの手を入れてしまいます。2016/03/30
☆よいこ
62
応天の門④平安京の妖▽[在原業平、数多の災難に逢う事]後編。呪いは人の悪意[在原業平、京にて塩焼きの宴を催す事]反藤原勢力に巻き込まれ嫌悪する道真[京に、妖の夜行する事]藤原基経(もとつね)の策略が着々と[山科宮、山中の笛の音に惑わさるる事]書物や物語とは違って実際は見てみないと分からないってこと[伴義男、吉夢を引き替える事]物事を決心させるのは結局自身の後悔や思い込み▽平安の女性の名前はわからない、記されていても読みがわからない。コラムも興味深く面白い。2024/07/28
佳音
58
おもしろかった。基経さまのきな臭さがさらに倍増中。業平より道真にウエイトを置き始めたかと思わせる展開だ。2015/10/13
maekoo
51
伊勢物語に関連の山科宮の話は皇位に付けなかった皇族の姿を巧く描いています。 権力闘争から外れた皇族の出家後の姿や源氏物語に見る六条御息所の東宮妃からの離脱や末摘花常陸宮家や八の宮の姿を彷彿とさせます! 光源氏のモデルの一人源融も出現! そしてついに伴大納言の本格登場となり面白さも増して来ました! 佐渡でのタツと麦畑のエピソードは泣かせます! 結果は判っているが(泣)ドロドロ藤原優勢宮中闘争、頑張れ負けるな伴大納言っ! フェロモン溢れる昭姫はいい味出しており貴族と庶民の橋渡し的役割&この時代の経済を描いて◎2022/12/29