出版社内容情報
初めて「通し」で読める自伝が完成! 幼少期から92歳を迎えた今日までを、エピソード豊かに描く、感動と感銘の人生ストーリー。
初めて「通し」で読める自伝が完成! エピソード豊かに92年の人生を綴る。日本文学との運命的な出逢いから、太平洋戦争に従軍した若き日、さらに、日本での作家たちとの親交、近年の日本国籍取得まで――総じて「幸運な人生だった」と振り返る92年間には、感動を呼ぶ様々な出来事があった。何作もある自伝的著述を再構成し、新たな事実や描写も大幅に加えて、一本の壮大な人生ストーリーが現出した。
内容説明
少年期の思い出から、日本文学との運命的な出逢い、太平洋戦争従軍、そして戦後日本での作家たちとの交わり、日本国籍取得まで―総じて「幸運な人生だった」と振り返る92年間には、感動を呼ぶ様々な出来事があった。何作もある自伝的著述を再構成し、新たな事実や思い出も数多く加えた、壮大な人生ストーリー。補完的内容のエッセイ集『私の大事な場所』を併録。
目次
自叙伝決定版(生立ちから太平洋戦争が終わるまで;あこがれの日本で暮らす;二つの母国に生きる;著述と旅との日々;晴れて日本人に)
私の大事な場所(思い出の時と国と街と;一石を投じ続けて;親しき友たちへ;オペラに寄せる)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルーツ・リー
2
ドナルドキーン先生と言えば、三島由紀夫、って事で、ドナルドキーン先生を誤解していたかも知れません。 てっきり、右翼だと思っていました…。 しかし、この巻に書かれている内容を見る限り、左翼ではもちろんないけれど、穏健な保守、辺りの立ち位置である事が、確実になりました。 交友関係も、何も保守系の作家とだけ交流していた訳ではなくて、大江健三郎だとか、安倍公房とも友達付き合いをしており、少なくとも偏った保守思想を持った人物に見られるような、排他的なものは感じなかったです。 穏健保守の、紳士。という方のよう。2020/08/04
もー子
1
キーン先生の、大御所EMフォースターとオペラを語り、ラッセルとビールを飲んだケンブリッジ時代がうらやましかったです。2016/05/18
アンコ椿
0
キーン翁が独身主義者だったということは知っていたが、自叙伝では女性とのロマンスめいた話が一切なかったこと。不思議なり。2015/09/07