感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
19
思えばこの辺の尖り過ぎて意味分かんない頃の作品群が好きでした。「かくれんぼをした夜」の叙情性を超える作品は読んだ事が無い。 2013/04/07
hirayama46
3
いままでの長短編でも様々な実験を試みていた筒井康隆ですが、本書に収録されている「虚人たち」はその極北のひとつと言っても良さそうです。物語・小説のみならずフィクションというもののありかたについての問いかけになっています。とてもスリリングな読書でありました。2016/11/09
林 一歩
2
この頃の筒井氏が一番過激で面白かった。2010/09/11
渡邊利道
1
戯曲は全戯曲読むのでそれ以外を。『虚人たち』はさまざまな文学的実験を、元ネタをきちんとエンターテインメント的に処理して使っているのが律儀な感じがした。作中人物を「演じる」主人公が、ラストの何とも言えない寂寥感のなかに消えていくのがテレビだというのに美藝公を想起したりもした。「遠い座敷」「かくれんぼした夜」「エロティック街道」など傑作が多い。実験ものはだんだんマンネリっぽくなってきているけれど。2017/08/22