出版社内容情報
読める、わかる――21世紀の小林秀雄。
「父 小林秀雄」(白洲明子)、「兄 小林秀雄」(高見澤潤子)、「小林秀雄の骨董」(白洲正子)、「小林秀雄と『文學界』」(野々上慶一)など、小林秀雄の人と作品、随想・追想23篇。
内容説明
批評とは、無私を得る道である―。ひとすじに八十年、小林秀雄はこの道を歩いた。ここにその折々の同行諸氏の追想・随想23篇。読者に、最良の道しるべ…。
目次
印象1(小林先生との正月(水上勉)
眼玉と心眼のこと(安岡章太郎) ほか)
印象2(小林秀雄の骨董(白洲正子)
小林秀雄と「文学界」(野々上慶一) ほか)
印象3(兄小林秀雄(高見沢潤子))
印象4(父小林秀雄(白洲明子))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金北山の麓に生まれ育って
1
【背中を見た】様々な人たちの評を集めていて半分は既読だったが妹・娘のは初めて、探しに探してやっと生身の姿に触れることが出来た。若い頃は抜身の日本刀のよう、老いて病みてはタダの老人として生き抜いてて、療養中に一時帰宅して医者に礼を言う様子等々、筋を通しつつ家族にも死様をキチンと見せて立派だったようだ、吉本隆明の死様も有る意味見事だが小林はもっと普通に立派だ。妻に先立たれていたら?江藤淳や西部邁みたいになったのか?ならなかったと思うのだがこう立派に自分を始末できなかったかもしれぬと、詰まらぬ事だがしみじみ思う2025/07/30
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