出版社内容情報
読める、わかる――21世紀の小林秀雄。
昭和40年8月16日、世界の数学者岡潔と京都で対談。午後1時、初めて会った同士なのにたちまち意気投合、深夜12時までも悠然と交しあった叡智の酒盃! ほかに「バイロイトにて」「常識について」など。
内容説明
知らなかった。数学ってこんなに人間くさい科目だったのだ。知らなかった、「人間の建設」で初めて知った。これなら勉強が楽しくなる!学校が面白くなる。
目次
昭和三十九年(批評;バイロイトにて;「近代芸術の先駆者」序;ソヴェトの旅;「武者小路実篤選集」 ほか)
昭和四十年(深田久弥「日本百名山」;信楽大壷;「正宗白鳥全集」;「人類の美術」監修者の言葉;「ベルグソン全集」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高尾樹和
1
批評家という人をはじめて知った。「人間の建設」が、小林秀雄と岡潔ふたりの賢い人のやりとりを感じられるとおすすめされていたので、鉄は熱いうちに、興味がさめる前に読んだ。数学や教育について、話がされているが哲学的なフレーズも多くて僕にはそれらのほうが印象に残った。「人間は感情が納得しないと、ほんとうは納得しない(動物違って前頭葉があるのに)」「答えばかりだそうとするが、問題をださないと答えもでない。良い質問とはそういうもの」時代をこえて、文書として記録されていることでふたりのやりとりを聞けてよかった2024/07/18
MatsumotoShuji
0
041115