出版社内容情報
新発見、未発表作品を完全収録する決定版全集!
原作・製作・脚色・監督・主演の全てを三島自身がつとめた戦慄の映画「憂国」。三十数年にわたって封印されてきた幻の映像がいま甦る。貴重な図版、独占初公開資料を多数収めたブックレット添付。(DVD1枚・小冊子68頁・月報20頁)
内容説明
原作・製作・脚色・監督・主演の全てを三島自身がつとめた戦慄すべき総合芸術。三十数年にわたって封印されてきた幻の作品がいま蘇る。
目次
初公開時のポスター
原作および関連作品の収録巻‐頁
寄稿「映画『憂国』の歩んだ道」(藤井浩明)
三島の手紙
シナリオ「憂国」(三島自筆)
ノート「憂国」(三島自筆)より
ノート「『憂国』支出帳」(三島自筆)より
スナップ・ショット
字幕の“巻物”(三島自筆)
ツール映画祭三島からマスコミへのメッセージ
ツール映画祭「憂国」報道のクリッピング
当時の新聞・雑誌報道より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
13
『憂国』という作品は小説のものだし小説で読むべきなのは当然だが、これを映像化しようとたくらみ秘密裏に突貫撮影に挑んだ三島由紀夫とゆかいな仲間達のエピソードがたまらなくおもしろい。三島の死後三十年にわたり夫人が保管していた唯一のフィルムとのことで『憂国』はこの映像美と併せ観てさらなる昇華を遂げることが可能である。平岡公威が三島由紀夫としての死を選ぶに至った足跡をここに見た思いだ。市ヶ谷駐屯地での最期に彼が叫ぶも叶えられなかった無念に、刮目と静聴を奉じて厳かに臨みたい。2014/03/11
南註亭
0
旧版全集と決定版、両方それぞれの総目次を作っていて、ふと、このDVDを観なおしました。この映画は小説とは違った位相にあるような気がします。28分の短編ですが、観おわったあとは長編を観たような気分になります。本作は「映画」の極北であり、闇夜の月でもあります。必見度 ☆☆☆☆☆ 5つです。2011/03/03