目次
カーブの向う(小説)
“青い鳥”の夢から醒めよ(エッセイ)
新俳優教育の理想像―桐朋学園演劇科をめぐって(座談会)生江義男・千田是也・田中千禾夫・加藤衛
師と私と―石川淳氏(エッセイ)
SF、この名づけがたきもの(エッセイ)
二十世紀の文学 三島由紀夫(対談)
私の安全運転(談話記事)
消しゴムで書く―私の文学(エッセイ)
略年譜(自筆年譜)
他人の顔(シナリオ)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド@積読本消化中
25
★★★★『安部公房全作品』より桁外れに充実している。全30巻。小説だけでなく、未発表作品は勿論の事、対談・座談会・インタビュー記事・書評など、すべての著作が収録されている。この巻の主な小説・戯曲は、『燃えつきた地図』の原型の『カーブの向う』『人間そっくり』『友達』『他人の顔(シナリオ)』など。1966年1月から1967年4月にかけての著作。私事だが、あと13年生きるとして、1年に2.2冊読めば全部制覇できる。ツレや娘に遺したい(喜ぶかどうかは別)ので、あくまで購入していく。装丁も秀逸(by近藤一弥氏)2025/01/26
イリエ
20
圧倒的。安部公房がバッキバキの頃。いくつか対談が掲載されていますが、インテリジェンスがとまらねえっす。また、ほろ酔いでの講演会の記録に「砂の女」のことを話してくれていたり、短編にも公房らしさ全開! それにしても名作揃いでシビレます。2025/01/25
roughfractus02
2
同化から同期へ/<それ>は突然やって来る。<それ>はファンと名乗り、家族だと言って勝手に居座り始める。<それ>は人間のふりをした火星人、または家族のふりをした宗教団体の時もある。居座られた側が説得しても無駄であり、その代償は相手に精神病を宣告されて精神病院行きになるか毒殺されるかに終わる。SF『人間そっくり』で<それ>を同期したのはラジオであり、戯曲『友達』でお茶の間に居座ったのは善意の世論だった。東京五輪を境に全国規模で普及した電子メディアは、同化を異化しても逃げる場所のない、同期された世界を作り出す。2017/02/19
ヤマニシ
1
「消しゴムで書く」2020/11/18
わとそん
0
まあまあ 2016/04/13
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