出版社内容情報
西鶴が描く江戸町人の狂騒――原文で味わう古典の精髄。
金を儲けるためには、才覚と倹約がなくてはかなわぬ。江戸時代の商人たちの銭に対する執着を冷徹な眼で描きだす西鶴町人物の傑作。
目次
凡例
巻一
目録
初午は乗つて来る仕合せ
二代目に破る扇の風
浪風静かに神通丸
昔は掛算今は当座銀
世は欲の入れ札に仕合せ
巻二
目録
世界の借屋大将
怪我の冬神鳴
才覚を笠に着る大黒
天狗は家名風車
舟人馬方鐙屋の庭
巻三
目録
煎じやう常とは変る問薬
国に移して風呂釜の大臣
世は抜取りの観音の眼
高野山借銭塚の施主
紙子身代の破れ時
巻四
目録
祈る印の神の折敷
心を畳み込む古筆屏風
仕合せの種を蒔銭
茶の十徳も一度に皆
伊勢海老の高買ひ
巻五
目録
廻り遠きは時計細工
世渡りには淀鯉の働き
大豆一粒の光り堂
朝の塩籠夕べの油桶
三匁五分曙のかね
巻六
目録
銀の生る木は門口の柊
見立てて養子が利発
買置きは世の心安い時
身体固まる淀川の漆
知恵を量る八十八の升掻
解説
付録
西鶴略年譜
近世の時刻制度
近世の貨幣をめぐる常識
内容説明
借金の利息ほど恐ろしいものはこの世になく、金を儲けるためには、才覚と倹約がなくてはかなわぬ。江戸時代の商人たちの銭への執着を冷静にみつめる西鶴町人物の傑作。
目次
巻1(初午は乗つて来る仕合せ;二代目に破る扇の風 ほか)
巻2(世界の借屋大将;怪我の冬神鳴 ほか)
巻3(煎じやう常とは変る問薬;国に移して風呂釜の大臣 ほか)
巻4(祈る印の神の折敷;心を畳み込む古筆屏風 ほか)
巻5(廻り遠きは時計細工;世渡りには淀鯉の働き ほか)
巻6(銀の生る木は門口の柊;見立てて養子が利発 ほか)
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