内容説明
作家の劇的な生涯と作品創造の秘密を写真で実証するロングセラーシリーズ。偉大な博物学者、自然保護運動の先駆者、世界を舞台に不抜の学問を確立した一代の奇人。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
32
何で学者なのに文学アルバムに名を列ねてるんだ?とも思うが、これが出た当時は熊楠ブームの直後だったのだ。河出の新文芸読本も熊楠で一冊作っていた。死後の持て囃され方で歴史上の存在感が変わるのだ。歴史は書き換えられるとはまさしくこの事か。この文学アルバムに小伝を書いているのは神坂次郎。『縛られた巨人』で熊楠を書いた同郷の作家なので、短い伝記ながら面白く愛情がある。『縛られた巨人』を読みたくなる。熊楠伝ではお馴染みの人々の写真や、つまらないものまできちんと取ってある熊楠の良さがここにある。 良書だなぁ。2015/01/13
石橋
2
かねがね興味のあった南方熊楠についての本を神保町で発見。写真資料が豊富でイメージがわきやすい。これでまず大まかな輪郭を得てから色々読もう。しかしなんてバタくさい顔!2009/11/01
秋浜立
1
『猫楠』も合わせてぜひ。逆もしかり。2014/08/29