感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nao1
9
終戦を15歳で迎え、昭和の最後の年に亡くなった開高健のアルバムは、そのまま濃厚な昭和戦後史。国内のみならず、エルサレムでのナチスの裁判傍聴、国交回復前の中国訪問、ベトナム戦争従軍など、何を身をもって体験するか?の時代のセンスも鋭い。外向と内向の精神的な振り幅はものすごかったらしく、自分の神経を削ってでも昭和の奥底までグイグイ食い込んでゆくような人だったのだなあと思った。広告人としても一流で、サントリー時代の柳原良平さんと組んだ広告資料はとても洒落ていて今見ても新鮮。四コママンガまでやってて可愛い。2015/04/03
マーク
3
25 ベトナム戦争、社会派ジャーナリスト、ベ平連→釣り人、世界旅行。変節?大胆な変わり身。美食家、ブルジョワ的? 作家として中途半端⁉️失礼。 2021/04/13
丘野詩果
1
新潮日本文学アルバムは今までに色んな作家のものを愛読しています。とにかく写真がたくさんあるのがいい!開高健の素顔がわかるのがいい。 作家研究・作品研究大好きなので、じっくり読みました。難をいえば、このシリーズは無難すぎる事かなあ。もっと私生活にぐいぐい踏み込むものがあれば興味深いのに。牧夫人とのこと詳しく知りたかった。2012/03/20