新潮日本古典集成<br> 無名草子

新潮日本古典集成
無名草子

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  • サイズ A5判/ページ数 165p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106203077
  • NDC分類 913.41

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろゆき

3
源氏物語をはじめとする当時の物語、和歌の延々たる評価。物語と思っていたので面喰らう。評価といっても「おかし」「憎し」などの連続で、読むには忍耐力が必要だった。当時の人がどのように源氏物語を気に入っていたのかがわかり、その感覚が今とそれほどかわらないことが、改めて、なるほど、と感じた。男遍歴ありすぎて気に入らないみたいだが、和泉式部の歌は評価するなど、ニンマリ笑える点も。2015/07/06

ペミカン

2
源氏の3が届く前に図書館で手に取りまして。平安末期ころの女性数人を登場させた物語風の、当時の文壇批評。作者も女性。源氏物語を中心に、登場人物や作者についてあれこれ語っているのが新鮮で面白かった。今では失われた作品が多いのも知らなかったと知りました。2024/12/07

つづり

2
八百年前の文学少女による座談会。「光源氏のここが気に食わない」「葵上好き」「このキャラ恵まれ過ぎてなんかイヤ」などなど、今と変わらぬ女子のノリが繰り広げられる。が、随所から「私は女としてこう生きたい」という意思が見え隠れし、以外とメッセージ性が強い本。

kinaba

2
☆ 前半の源氏評は、これがよかった、と羅列するだけじゃなく深く突っ込んで欲しい…と思ってしまいちょい退屈だった、けど、平安の文章ってそもそもそんな饒舌でなかったかも。後半の他の物語の論評、多くが今は散逸したということもあって、架空の書評を読んでいるようなロマンを感じる。記憶に残ったのは音楽を語っての"さやうのことはわが世にある限りにて 亡き跡までとどまりて末の世の人見聞き伝ふることなきこそ 口惜しけれ"。時を軽く超える言葉の力への愛を感じる、と同時に、今の世にいたら音楽にはどんなコメントを残しただろう 2013/08/25

笠井康平

2
文芸女子のカジュアルな座談会を装った、平安文学の一大総括だった。2013/03/30

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