感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
6
個人の感想です:B+。ビブリオバトルでダブルバウト戦で夏目漱石の『こころ』と同時代の新聞連載小説つながりで取り上げるため、再読。新潮文庫の『あらくれ』解説は舟橋聖一さんの「ヰタ・セクスアリス」的な文章が印象的すぎてあまり作品解説に紙面を割いていないが、この本は平野謙氏の解説も充実し、付録の栞も興味深い記事が掲載されていた。 お島が「荒々しいまでに一筋の自我の道を生き抜こうとしている」(片岡良一)姿はとても100年前の女性の生きた方としては勇気ある行動で、当時の女性たちには勇気と喝采を与えたことだろう。2018/12/13