新潮新書<br> 私の同行二人―人生の四国遍路

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新潮新書
私の同行二人―人生の四国遍路

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106110733
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0226

出版社内容情報

一度は父のため、二度は母のため……発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪。転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。

内容説明

一度は父のため、二度は母のため…発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪、転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。

目次

遍路というトポス―一度目は父のため、二度目は母のために。百八札所を巡る1600キロの遍路道
人生というつづれ織り―九月の四国は連日の酷暑、「遍路ころがし」焼山寺を前に膝や脛に痛みがはしる
歩き遍路が抱えているもの―それぞれの想いを胸に、歩き遍路はただ歩く。そこに予期せぬアクシデントが
光明は苦海にしか差さない―土砂降りの雨、前日のケガ、眞念道。数知れない巡礼者たちの悲しみとともに
“因”があって“縁”が生まれる―引きずるものあれば背負うものあり、並び立つ句碑に浮かぶ若き人の読経の声
身体を軸にして見、考えること―「発心の阿波」から「修行の土佐」へ。気づけば現れる小さな蜘蛛と夢枕の父
カイロスと呼べる自分だけの時間―山頭火が記したゴロゴロ浜、思い出される名月十句、口に飛び込む明けの明星
あらゆるものに“声なき声”
―「春野町秋山」この地名から連想するのは、父と自身の第一句集の頃のこと
口実ではない、発心を探し求めて―何のために歩むのか。老いも若きも外国人も、“サン・テーレ”が集う遍路宿
「ありがとう」が湧き出すとき―手許に戻った金剛杖カバー、農家民宿でもらった蜂蜜、道案内してくれた野宿の遍路
遍路とは「辺地」をゆくこと―足摺岬で旅の行程は約半分、「姉妹のような」友との久々の再会に話が弾んで
歩き、無になり、仏性を感じる―「ただの極道や」とその人は言った。眠れぬ夜、父の遺影にどぶろくを供えて
本道ではなく脇道を行くように―「修行の土佐」から「菩提の伊予」へ。近づく別れに“フレキシブル・デー”
「答えのない問い」を問い続ける―父母を詠んだ芭蕉の句、テレビでは「父を想う日」、「二つの時計」を持つこと
「辛い」は観念、「痛い」は身体性―にわかな冷え込みと立ち込める霧。プラトン「洞窟の比喩」を思い起こすとき
“いま、ここ”から過去へ未来へ、遠い所へ―燃えるような紅葉、紺にオレンジのにじむ雲海、絶え間なく湧いてくる想念
自然や宇宙とつながる一瞬のために―「恩送り」の道標や先人の句碑を傍らに、風のように去りゆく白衣の一団が
「空」あるいは「虚空」を生きるひと―般若心経の世界観、山頭火の苦悩、見知らぬ人から伝わる「生」のエネルギー
眼で眺めるのは世の表層、心眼で見るのが真実―六年前にあった人の姿はすでになく、季節は移り、辺りは突然白一色の世界に
一輪のすみれに霊性を感受するとき―山々を風が吹き渡る“山鳴り”の音、ふと気づけばまた道迷い、ふたたび転倒〔ほか〕

著者等紹介

黛まどか[マユズミマドカ]
俳人。神奈川県生まれ。1994年、「B面の夏」50句で角川俳句賞奨励賞。北里大学・京都橘大学・昭和女子大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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それいゆ

19
黛まどかさんは24年前にサンティアゴ巡礼路を歩いたということですが、私たち夫婦は12年前にサリアからサンティアゴ・デ・コンポステラまでの100kmを1週間かけて歩きました。世界遺産に登録後は観光地になってしまっている巡礼路みたいですが、12年前はそんなことはなく、その日にたどり着いた街で宿をさがし、予約をしたのは最終日のサンティアゴのホテルだけでした。大聖堂前広場に着いた巡礼者たちは、だれもが感激の涙にあふれていました。2025/03/16

チェアー

7
遍路旅は寺を巡ることが目的なのではない。歩く過程が大切なのだと改めて感じた。私たちは本当に必要なものと暮らしているのか。本当に必要なものを失くしても気がついていないのではないか。例えば大切な人のこと。 2025/02/19

ベンアル

7
図書館本。詩人である著者が父を亡くして、6年ぶり二度目の四国遍路に挑む。炎天下の中、1800kmの道中を電車を使わずに歩くなんて凄い。自分も少しずつ遍路に行ってみようかな。2025/03/12

suntalk

5
『奇跡の四国遍路』に続き著者の本2冊目。今回は八十八霊場に加え別格二十霊場を歩いた紀行文。著者が歩いた同じ年(令和5年)の冬に私も八十八カ所を歩いた。この本の中で、その時通った遍路道や町並み、泊まった宿、お世話になった地元の方が出てくる度に当時のことが懐かしく思い出される。著者のような不思議な体験はなかったものの、毎日宿にたどり着く頃には足が痛くて身体も疲れ切って「もう明日は無理」と思うのだが、翌朝起きて一歩踏み出すと何故か1日歩くことができそれの繰り返しで結願できたことは不思議。また歩きたくなった。2025/03/28

peace land

3
歩きながら考える。人間の根本のような気がする2025/03/21

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