新潮新書<br> 世界の知性が語る「特別な日本」

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新潮新書
世界の知性が語る「特別な日本」

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106109249
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0220

出版社内容情報

近現代日本は世界にとって如何なる存在だったのか。日本人が心に刻むべき「先人の達成」。

内容説明

近代日本は世界にとって如何なる存在だったのか。欧米列強を打ち負かした国であり、アジアを侵略した国であり、敗戦後に驚異的な復興を遂げた国。日本が歩んだ曲折の道のりは、他国の人々の精神にも大きな影響を与えてきた。リー・クアンユー、李登輝、ブトロス・ガリ、アンジェイ・ワイダ、オルハン・パムクら世界の政治家や知識人にインタビューし、それぞれの国が抱えた近代の葛藤と日本への特別な思いに迫る。

目次

序章 敗者を生きる
第1章 英雄であり、残忍な支配者―リー・クアンユー
第2章 戦前日本を賛美する胸のうち―李登輝/張有忠
第3章 深い傷を負っても切れない絆―呉建民/王緝思/許智宏
第4章 「東郷神話」と「日本の乙女」―ブトロス・ガリ
第5章 ドイツ占領下で、北斎の衝撃―アンジェイ・ワイダ
第6章 南北戦争と明治維新という並行―ジョン・ダワー
第7章 満洲と広島、建築への衝撃―レム・コールハース
第8章 アジア両端で西洋近代と対峙―オルハン・パムク
終章 第三の敗戦を乗り越えて

著者等紹介

会田弘継[アイダヒロツグ]
1951(昭和26)年生まれ。東京外国語大学卒業後、共同通信社でジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長を歴任。現在は関西大学客員教授。アメリカ保守思想を研究。著書のほか訳書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

16
2021年9月刊行。著者は記者出身で、米国の政治思想の専門家。今回は日本を巡る本だ。世界の政治指導者、知識人が抱く日本に関する記憶やイメージを材料に、日本の歴史の連続性を回復させようと試みる。壮大な本ではなく、繊細な手ですくいあげた言葉を紡いで、新書のスペースにまとめた。国連事務総長をつとめたブトロス・ガリを例に、エジプト人が日露戦争を戦った日本にどのような集団記憶を抱いたかを描く。ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダが東日本大震災後の日本人に寄せたメッセージは美しくかつ日本の本質をとらえて感動的だ。2021/12/02

templecity

10
共同通信の記者が各国の要人と会談した際の記録。マハティールは、日本が平等で国民も奉仕し、社会もそれに応えているところを称賛して、それが戦後の高度成長を支えたと理解してるが、近年は米国よりとなり社会が停滞している。そういう意味で皮肉を込めてルックイーストと言っていた。李登輝も植民地国民に対して制度として平等だったことを称賛。戦前の思想のまま続けばもっと発展していると言う。ポーランドの日本美術文化センター設立に関わった女史は、戦中戦後の自国混乱期に葛飾北斎の圧倒的な描写に感銘を受けたのが支えになったと言う。 2022/01/30

大先生

7
元共同通信社の論説委員長による回想録みたいな内容の本です。【私は世界の知性たちとこんな会話・やり取りをしてきましたよ。政治や歴史だけでなく文化や芸術についても。(やや自慢げ)】という感じです。【世界の知性が日本をひたすら讃美していた。日本は凄いんだ】という種類の本ではありませんので、ご注意を(笑)ペリー来航で開国させられた日本の明治維新と米国南北戦争で敗北した南部の近代化をパラレルに解釈する視点はなるほどと思いました。が、今の私にはあまり響かない一冊でした(汗)2023/07/12

新父帰る

7
2021年9月新刊。世界の知識人の「日本の記憶」を語る。リー・クアンユー、李登輝等。国連事務総長ガリの東郷神社参拝。日露戦争に従軍した看護婦の姿をエジプト人の詩人が詩にした「日本の乙女」。ポーランドのワイド監督の「北斎画の衝撃」。ジョン・ダワーの外圧による開国ー南北戦争と明治維新ー。若き丹下は満州で日本の伝統と近代建築を結合させたと回顧する世界的建築家レム・コールハース。シュルツ国務長官のペリリュー島激戦体験で抱く日本人への畏敬の念。サンダルの原爆投下のアメリカの罪。インド人チャンダとチャンドラボース等。2021/12/02

takao

3
ふむ2024/06/13

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