出版社内容情報
「風邪を引いたらまず医者へ」は古い! 激変する市販薬の最新成分と効能を薬剤師が解説。
内容説明
「風邪を引いたらまず医者へ」そんな常識は過去のものに!?国のセルフメディケーション政策で、おなじみの病院薬は次々に市販化、処方薬と市販薬の間の壁は融解しつつある。解熱鎮痛剤、花粉症薬、胃腸薬など定番の常備薬から、水虫薬、痔の薬、発毛剤、精力剤など人には言いにくい薬まで、最新の成分と実際の効能を解説。激変する市販薬事情をふまえ、薬局と薬剤師を大活用する方法をわかりやすく伝授する。
目次
第1章 「風邪で病院へ行くべきか」問題
第2章 ドラッグストアと市販薬で起きている「激変」
第3章 「バファリン」と「イブ」は何が違うのか?
第4章 人には聞けない「あの薬」
第5章 毎日を元気に乗り切るために
第6章 「最強の薬箱」作りの罠と注意点
第7章 インフォデミックとコロナ禍
第8章 市販薬2.0―「セルフメディケーション」の未来
著者等紹介
久里建人[クリケント]
薬剤師。2005年に薬剤師免許取得後、医療用医薬品情報に関わる業務等を経て、市販薬の店舗責任者や新規事業関連のマネージャーを務める。ブログ「ドラッグストアとジャーナリズム」やSNSを通じて一般消費者向けに情報を発信し、講演、寄稿、書籍監修等も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
81
図書館本。最近ゲームをやってるため読書時間が減ってしまってる…。読書の方が身になることが多いとわかりつつやってしまうんですよね(笑) そんなわけで今回は市販薬を題材した本書を読みました。内容は題名の通り…と思いきや市販薬の話しは6割程度。後の4割は薬剤師は販売士さんの大切さをお話しした本です。確かに自分もドラッグストアに行って定員さんに相談したことはなかったし病院に行ってたクチです。この本を読んで軽そうであれば薬局やドラッグストアで購入のみを考えようと思います。確かに保険はいつかそこを尽きるからね。2022/01/12
ちゅんさん
44
私は頭痛持ちなので何かいい情報が得られればと手に取った。具体的な薬の話というよりは市販薬の位置付けや薬剤師に相談することの大切さなどがメインの内容。お店の人に話しかけるの苦手だが今度薬局に行った時は相談してみようと思った。一度は読んでみる価値ありの良書2021/12/23
空猫
43
コロナ禍なので風邪くらいで医者に行きたくない、あるいは行きづらい病気、の時だけでなく薬局や薬剤師をもっと活用してほしい、というお話。特にネットの噂に振り回されず、分からないことは専門家に聞くのが一番だと。以前は医師の処方箋がないと手に入らなかった薬が今では薬局で買えるし、市販薬より処方薬の方が効果あり、という事もないそうだ。風邪で受診の時、抗生物質を出すのは日本だけ(時代遅れ)、との話もあり、おいらも、とんと病院には行かなくなっていたが、それほど間違ってはいなかったらしく安心した。保存版にしよう。2022/08/26
みなみ
31
市販薬の成分や実際の効能、薬局や薬剤師の重要性について解説する新書。薬のパッケージデザインに惑わされずに、中身の有効成分で比較したいものの、分からない場合には遠慮なく薬剤師に聞くようにしたい。病院薬と市販薬も地続きのグラデーションのようなもので上下関係にはないことを知って少し安心した。添付文書をこれまで読んでいなかったので、ちゃんと読まないとなぁ。2022/07/02
kitten
23
新刊で購入。ドラッグストアで働く現場の薬剤師が、市販薬についての歴史や利点、欠点等を豊富な事例を元に解説してくれている。私だって薬剤師の端くれなんで、知っている話も多かったけど意外に知らない話もあり、読んでいて「面白い」。ドラッグストアや市販薬には、私の想像以上のポテンシャルがあるけれども、まだまだ活かしきれていない。もっともっと専門家を上手に使えれば、私たちの暮らしはもっと豊かになると思う。消費者はもちろん、ドラッグストアに関わる薬剤師、登録販売者はぜひ読んで欲しい。つーか、絶対読め。2021/06/19