新潮新書<br> 2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル

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新潮新書
2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106108884
  • NDC分類 304
  • Cコード C0231

出版社内容情報

混迷する国際情勢は、もはや既存の間尺で見通すことはできない。第一人者が示す20の視点。

内容説明

米大統領選の混乱は、アメリカの衰退の象徴である。世界は明らかに混沌に向かっており、この流れは不可逆的と言わざるを得ない。「世界の力の均衡点はアジアに移行しつつある」「アメリカ・ファーストは不変である」「中国の国際機関支配は止まらない」「北朝鮮の核開発は着実に進む」「米・イランの神経戦は続く」―。国際情勢分析の第一人者が、20の観点から2021年以後の世界を読み解く。

目次

世界の力の均衡点はアジアにシフトする
アメリカ・ファーストは変わらない
「より巧妙なポピュリスト」を警戒せよ
中国の国際機関支配は止まらない
新型コロナ後、国際問題は先鋭化する
気候変動合意を反知性主義が破壊する
米国の裏庭・中南米を中国が侵食する
ウクライナ&ロシアゲート疑惑は終わらない
「勝てる候補」バイデンは最適の米大統領か
大統領選後も米「文化戦争」は激しさを増す
司法軽視のトランプは塀の上を歩く
米国コロナ敗戦で「Gゼロ」が加速する
米国の対中「対抗的関与パラダイム」は継続する
「中国の核」を抑える方法はあるか
北朝鮮の核開発は着実に進む
空気を読まない「インド」の存在感が高まる
3つの人道危機がアジアで進行する
シリア、リビアをストロングマンが蹂躙する
「米大使館移転」で中東和平は遥かに遠のく
「2回の開戦危機」を経た米・イランの神経戦は続く

著者等紹介

渡部恒雄[ワタナベツネオ]
1963年生まれ。笹川平和財団上席研究員。88年東北大学歯学部卒業。95年米国ニュースクール大学で政治学修士課程修了。同年、戦略国際問題研究所(CSIS)に入所し、2003年上級研究員。05年帰国、三井物産戦略研究所、東京財団を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

176
難民への反感から欧でポピュリズム政権が次々誕生したが、米も孤立主義へ向かっており、この潮流はバイデンに交代しても変わらないとする。中道派バイデン政権の成否は(選挙では反トランプで一致した)左派とどう折り合いを付けるかだ。トランプ支持層のエリート層への反発(反知性主義)の根には福音派による科学への懐疑があったという。結局トランプは差別的な分断政策を推し進め、世界の多極化と再編を狙う国々を利することとなった。中国によるウイグル自治区での強制収容、香港での一国二制度の破壊…にバイデンがどう取り組むか注目される。2021/08/06

kawa

33
現在の世界情勢を「簡にして要」的にメニュー執筆。将来どうなるかというご宣託は少なめなのだが基本的データ取得という意味で好印象。トランプ前大統領のやんちゃぶり強調描写でちょっとブルーだが、所詮、国際外交は自国優先の駆け引きの世界。解りやすいトランプ君の外交政策のほうが微笑ましい…と記したら暴論だろうか?2022/12/04

kan

9
まさに新書らしく、20の視点で幅広く現代の国際情勢の見方を解説し、読みやすかった。題名の「世界秩序」を読み解くというよりは、アメリカをハブとした国際秩序を分析する感じだが、視点も地域も多岐にわたり面白い。コロナで安全保障リスクは大きくなるし、ストロングマンは権力をより肥大化させ、世界は混迷していく一方だなと思った。先日ファーウェイの副会長が司法取引で解放されたが、バイデンの対中強硬策の継続って話はどこに進むのだろう。2021/09/26

紫の煙

9
米国中心、米国視点の記述である。トランプの4年間とは、何だったのかを理解するには良い本。世界の力の均衡点が東洋に向かうイースタニゼーション、世界から求心力のある指導国がなくなるGゼロ、米国の凋落と中国の台頭、嬉しい事ではない。 2021/03/17

T.Matsumoto

8
世界秩序というタイトルとはちょっと違う内容でして、トランプ大統領の政策がコンパクトに整理されています。ロシアゲートやイスラエル大使館移転、北朝鮮会談など、ニュースでは知っていたけど、その意味するところを解説してもらうと、改めて、酷い4年間だったな〜、と再確認できると思います。バイデン政権発足直後の原稿というタイミングもあり、さして明るい展望もなく、どうしたものかと思案に暮れます。2021/06/01

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